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ヴィレッジブックス
月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784789727730
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0197

内容説明

月から帰還後の挫折。激しい喪失感。異常に高い離婚率―月面着陸という大国家事業がアポロ宇宙飛行士の精神に及ぼした影響は深く、複雑だった。それぞれの歩んだ道も、画家、政治家、新宗教の創設者とまったく異なっていた。そして、アポロ計画捏造説とのむなしい戦いは、年老いたかれらを疲弊させる。特に、月に降り立った最初の男ニール・アームストロングはほとんどの取材を拒絶し、社会との繋がりを絶っていた。著者はアームストロングとのコンタクトを模索するが…。ガーディアン紙、J・G・バラードなど絶賛の新時代宇宙ノンフィクション。

目次

第5章 月を描きつづける男―アポロ12号月着陸船パイロット、アラン・ビーン(完全無欠な最後のヒーロー;モネに憧れる宇宙飛行士;「スペース・アート」ギャラリーへ;アラン・ビーンと面会する;人生最良の日)
第6章 静かなるライト・スタッフ―アポロ16号船長、ジョン・ヤング(アポロとベトナム;迷走するNASA ほか)
第7章 月の女神とアポロの妻たち―アポロ16号月着陸船パイロット、チャーリー・デューク(宇宙飛行士の息子に会う;妻たちの不安;デューク夫妻と面会する)
第8章 月に立った最後の二人―アポロ17号船長、ジーン・サーナン&地質学者、ジャック・シュミット(おかしな二人、月へ行く;唯一の民間人宇宙飛行士;ジャック・シュミットと面会する;冒険旅行の終わり;ジーン・サーナンと面会する)
第9章 謎の凋落―アポロ15号船長、デイヴィッド・スコット(捏造論者の主張;不可解なアームストロング条項;“切手事件”スキャンダル;デイヴィッド・スコットを追え;アームストロングへの最後の質問)

著者等紹介

スミス,アンドリュー[スミス,アンドリュー][Smith,Andrew]
ジャーナリスト。評論家。アメリカ生まれのイギリス人。『サンデー・タイムズ』『オブザーバー』『ガーディアン』などで社会問題や音楽関連の記事を執筆している。現在はイギリス、ノーフォーク州ノリッジ在住

鈴木彩織[スズキサオリ]
翻訳家。明治大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バーベナ

5
彼らのその後は、画家や実業家、政治家等さまざま。月での強烈な体験を超える『何か』を探し続けるみたい。帰還後に共通しているのは離婚率の高さ。アポロの宇宙飛行士といえども、身分は軍人。給与も同じ。そのうえ当然のことながら生命保険には入れない。驚きました。2013/03/30

うたまる

0
予想とは大きく異なり、本書は著者と共にムーンウォーカーを訪ねて回るロードムービーのようだった。ベトナム戦争とケネディ暗殺に傷つき、ジャズとアポロ計画に酔った時代。目の前の英雄は市井の人々と何も変わらないと言えばそうだし、いや特別な経験が特別な人格を形成したのだと言えばそれも正しかった。「目を見張るようなテクノロジーに支えられていたにもかかわらず、アポロは歌のように原始的なものだった。意味など何もないもの。それでいて、すべてであるもの」。著者のこの最後の結論に、煙に巻いてうまく逃げやがったな、と微苦笑した。2022/10/09

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