- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 海外文学
- > villagebooks
内容説明
はじまりはディケンズだった。死体は、まぎれもなくディケンズの作中人物だった―。わたしはサーズデイ・ネクスト。“文学刑事”だ。元“時間警備隊”の父は、いまは時空のなかを逃げ回る身の上、最愛の兄はクリミア戦争で疑惑の死を遂げた。わたしはといえば、昔の恋をひきずったまま結婚もせず、地道な捜査ひとすじ。ふだんは殺しとは無縁の文学刑事のわたしが、いくつもの顔を持つ悪党ヘイディーズを追って、“現場”である本のなかへ向かうはめに…。意表をつくアイデア、トンデモナイ展開。本好き必読の“文学刑事シリーズ”第一弾。
著者等紹介
フォード,ジャスパー[フォード,ジャスパー][Fforde,Jasper]
映画よろずアシスタント業から転身、作家に。デビュー作となった『文学刑事サーズデイ・ネクスト(1)ジェイン・エアを探せ!』で絶賛を浴びる。ウェールズ在住
田村源二[タムラゲンジ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoko
10
愉快、痛快、奇想天外!パラレルワールドで繰り広げられる、愛と勇気とユーモアと古典文学へのリスペクトにあふれた冒険活劇。唯一惜しむらくはその古典文学に関する私の知識が浅いこと。続編でサーズデイはどんな活躍を見せてくれるのか、チラっとフラグも立っていたような…。とにかく楽しみです。2017/01/26
isfahan
4
変な本だった~。おかしなことがぽんぽん起きるのだけど、基本的に説明なし。普通のことですが何か?みたいな顔して話が進むんでいくけれど、ときどきめちゃくちゃおもしろいギャグになっていたり。これがイギリス式なのかってくらい、皮肉とユーモアにいっぱいの本。2012/05/29
けいちゃっぷ
3
たまげた小説ですな。登場人物のネーミングが凝っていたり、いろいろなクスグリがあって、ほんの一部しか分かりませんでしたが、イングランドの読者には大受けかブーイングでしょう。 2005/10/17
桃柳
2
私が知ってるのとはすこし違う、世界。 確かに『ジェイン・エア』の結末はかわってしまったほうが、良かったかも。ミスター・ロチェスター好い人。 中島夫人の力があったら、私はなんの本の中に行くんだろう…。2017/08/18
紫草
2
もう何度も読んでる、大好きな本。でも、日本ではあまり人気ないのかなあ。途中で出版社が変わったせいかもしれないけど、シリーズ第3巻が出た後、その続きはもう出ないみたいで。むこうでは、その後何冊も出ているのに。私の英語力では、これを原書で読むのは無理なのです。もっともっと読みたいのに。残念でたまりません。2013/11/14