フリーキー・グリーンアイ

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784789726313
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ほんとうは打ちあけたかった。ぼんやりとした記憶の底にある、あの音。こわかった…。夢だと思っていたことを、思い出さなくては。そして、あの人の「日記」が見つかった―。ジョイス・キャロル・オーツが贈る、YAミステリの傑作。

著者等紹介

オーツ,ジョイス・キャロル[オーツ,ジョイスキャロル][Oates,Joyce Carol]
ニューヨーク生まれ。小説、戯曲、詩、評論など多くの分野で活躍する、現代アメリカを代表する作家。全米図書賞、Oヘンリー賞、ローゼンダール財団賞などを受賞し、ノーベル文学賞にもノミネートされた

大嶌双恵[オオシマフタエ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

13
外出と滞在を交互に行う両親。そして「握力の強い男の指につけられた赤いみみず腫れ(52p)」「あごの下の、うすくなりかけた深紫色の傷(75p)」などの目に見える証拠。何が起こっているかは「神の視点」を持つ読者には一目瞭然。家族のいびつな現実とこの先の予測が見えて来て、家族の鈍い反応がとてももどかしい。「フリーキーの声だった。そして、あたし自身の声でもある。(259p)」遂に訪れるフランキーの虚像と実像の合致の瞬間。これで彼女は、両者の乖離による矛盾で悩まされる事はなくなる。とても喜ばしい瞬間だが恐ろしい。2005/11/27

reeree

11
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4789726312] 原題「Freaky Green Eyes」 14歳の少女フランチェスカが主人公。 両親が不仲っぽいけど子供としては父親も母親も好きだから離婚してほしくないよーどうなるんだろうとか思ってるうちにじわじわと悪化していく家族の状況が描かれてます。 楽しい話ではないけれど、生きる希望はあるよという。 [続きを読む]2015/01/13

勉誠出版営業部

2
ジョイス・キャロル・オーツの『フリーキー・グリーンアイ』を読了。いわゆるYAモノかと思いながら読み進めていきましたが、後半は急激とも言えるオーツらしい暗い展開が待っていて、なるほどミステリ色も強くなる。2018/06/09

まぐりふ

2
これがジュブナイルなのかー。アメリカの少年少女がうらやましい。あまりうらやましくはない現実があるからこそ生まれる小説って気もするけど。『アグリー・ガール』より、もう少し重めで現実よりの作品だった。2014/03/24

バグマン

2
オーツは本当にすごい作家だ。まず人物造形のうまさに驚かされる。数ページめくった時には、もう主人公のフランチェスカがどんな環境で何を感じて生きているのかがビシビシ伝わってくる。主人公に「ライナスの毛布」的な別人格を作るのはベタな手法だが、それゆえに普遍性がある。なにより主題は「境界線を超えること」であり、まっとうな成長物語だ。中盤以降のミステリー展開もすごくハラハラさせる。びっくりするくらい悲しい話だけど、最後は希望が持てる感じもいい。2013/07/27

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