ヴィレッジブックス 少年時代〈下〉

マキャモン，ロバート【著】〈ＭｃＣａｍｍｏｎ，Ｒｏｂｅｒｔ〉/二宮 磬【訳】

ソニー・ミュージックソリューションズ（2005/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 537p／高さ 15cm
• 商品コード 9784789726085
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

淡い初恋、ガキ大将との決闘、初めてのキャンプ、…コーリー少年の毎日はさまざまな出来事に彩られ、あっという間に過ぎていった。しかし、殺人事件の謎は未だにコーリー一家の生活に影を落としつづけている。魂を持つ自転車に助けられながら幾多の危機を乗り越えて、真の勇気とはなにかを知り、愛するものを失う悲しみを知ったコーリー。魔法に満ち、すべてが輝いて見えた日々に別れを告げ、大人への階段をのぼりはじめた彼は、ついに殺人犯の正体を突き止めたかに思えたが、意外にもその人物は―。過ぎ去った１２歳を懐かしむすべての人に捧げる、青春小説の大傑作。

著者等紹介

マキャモン，ロバート［マキャモン，ロバート］［ＭｃＣａｍｍｏｎ，Ｒｏｂｅｒｔ］
１９５２年アラバマ州バーミングハム生まれ。アラバマ大学でジャーナリズムを学んだあと、新聞社勤務などを経て１９７８年作家デビュー。スティーヴン・キングやディーン・Ｒ・クーンツに続くホラーの新星として高い評価を受ける。しかし１９９０年に発表された『マイン』（文芸春秋）を最後に「もうホラーは書かない」と宣言、『少年時代』はその脱ホラー宣言以後、初めての作品となる。『少年時代』は、『スワン・ソング』につづき２度目の“世界幻想文学大賞”を受賞、また『マイン』につづき３度目の“ブラム・ストーカー賞”を受賞、日本でも各ミステリー・ベスト１０で上位を獲得したり、日本冒険小説協会大賞を受賞するなど、世界中で絶賛を浴びた不朽の名作である

二宮磬［ニノミヤケイ］
１９４５年静岡県生まれ。慶応義塾大学法学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[じゅん]

★★★★☆ひさびさに小説を読んだなあ、という感じ。この手の感想をいだくことが年に数回あるのだけど、その根幹には豊かな細部という共通点があると思う。本書も小さな町の無駄に詳細な細部が複雑に絡み合い、魅力的な物語となっていた。しかも最後は麻耶雄嵩『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』ばりに飛躍した謎解きが見られて感激。謎の真相が◯◯◯ネタというのはあまり好きじゃないんだけど、時代的に仕方ないのかな。個人的に好きだったのが全裸のヴァーノン。あんなの泣きますよ。やや長すぎるものの、長期休暇のお供におすすめしたい傑作。

2017/05/05

[isbm]

★★☆

2015/08/09

[goro＠80.7]

魔法を持っていたことも忘れてしまった大人たちへの物語でしょうか。

2012/04/25