内容説明
「扉がひとつ閉まると、窓がひとつ開かれる」ぼくは「幸福の語り部」―結婚式やお祭りで昔話や寓話を織り交ぜた「おはなし」をして涙や笑いを提供する、他人の幸福を彩る仕事を愛していた。ある日、突然、声が出なくなった―話せないぼくに、生きる意味はあるのか?失意のどん底でもがき苦しむぼくの耳に、聞こえてきたものは…。心に響く12のストーリーに彩られた、感動のノンフィクション。
目次
まずしい王様
迷子の馬
月まで跳んだコオロギ
明るい王子と悲しげな王子
沈黙の誓い
真実の探求
国境の警備兵
待ち合わせ
ケルムの知恵
埋められた秘宝
野いちご
ハーシェル最後の笑い
しあわせ者のシャツ
庭園のキツネ
しあわせの鍵
まずしい王様
著者等紹介
イジー,ジョエル・ベン[イジー,ジョエルベン][Izzy,Joel ben]
ストーリーテラー。世界各地のフェスティバルやさまざまな催しで活躍している。その語りを録音したCDは、米国図書館協会賞、ペアレンツ・チョイス賞を受賞した。また、弁護士や心理学者にスピーチを教えたり、ヒューレットパッカードや、アニメーション制作会社ピクサーなどのコンサルタントも務める。カリフォルニア、バークレーに妻と二人の子どもと暮らす
小原亜美[オバラアミ]
おもな訳書に、ジェームズ『シビアな一言への明るい対応術』(PHP研究所)、ウェイツ『自閉症の息子デーンがくれた贈り物』(大和書房)など
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