内容説明
わたしはサーズデイ・ネクスト。一介の“文学刑事”だったが、古典文学破壊犯ヘイディーズから『ジェイン・エア』を救ったことでいまはインタビューに忙殺される日々。そんなわたしのもとに、また悪い知らせが舞い込んだ。最愛の夫ランデンがこの世界から忽然と消えてしまったのだ。ご丁寧にも彼は二歳で死んだことになっている。軍事産業と遺伝子ビジネスを牛耳るゴライアス社のしわざだった。ランデンを助けたくば、ポーの『大鴉』のなかに閉じこめられた幹部ジャック・シットを連れ出してこいという。いっぽう、時空を飛び回る父からは、もうすぐ地球上の生命がピンクのべたべたになって絶滅するという恐ろしい警告が…。「本世界」の強者たちわ巻き込みながら、必死の捜査がスタートした。英文学へのオマージュを搭載し、ブリティッシュ魂が炸裂する“文学刑事シリーズ”第二弾。
著者等紹介
フォード,ジャスパー[フォード,ジャスパー][Fforde,Jasper]
映画よろずアシスタント業から転身して作家に。デビュー作となった『文学刑事サーズデイ・ネクスト1ジェイン・エアを探せ!』で絶賛を浴びる。このシリーズは英米で熱狂的な人気を博し、現在4巻目まで出版されている。ウェールズ在住
田村源二[タムラゲンジ]
翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
18
混乱しながらも楽しく読了^ ^何が何だか分からなくなっても勢いで読み進んでしまいます。時空は捩れ、作中に入り込み、三作目でどうなるのかな?2023/11/03
duzzmundo
12
おもしろいなあ、ジャスパー・フォード。サーズデイ・ネクストの2作目もこれまたおもしろかった。この本が20年近く前に出ていたとはなんか悔しい。もっと早く読んでいたかった。ストーリーを説明するのが難しいくらい、いろいろ枝葉もあっててんこもりです。1作目を読んでることが前提という感じです。前作に続いてスペックオプス17吸血鬼・狼人間処分局のスパイクが出てくるくだりはおもしろいですね。これでスピンオフを書いてもらいたいくらい。3巻目も楽しみ。1しか文庫になってないということは売れなかったんだろうか・・・2023/04/11
アトレーユ
10
久々の再読。って、何度目の再読だろう(笑) やっぱりこれはおもしろい。作中で出てくる文学作品を全く読んだことなくても、問題なく楽しめる。エンタメ度100%♪2016/01/05
W
2
面白かった。まさか脚注を使うとは。横移動で私たちのよく知る平行世界に行けるという遊び心も嬉しい。ポーの『大鴉』の語り手にセバスチャンという名前がついていたが、多分ジャスパー・フォードが勝手に付けたんだよね?そこだけはいただけない。2024/09/14
法水
2
スター・ウォーズで言うところのエピソード5みたいに広げた風呂敷がたたまれずに次号へ続く!になってしまった… 相変わらず面白いけど、若干、作者による古典名作の二次創作っぽいというか、肩を貸りすぎな感じもあり。サーズデイの伯父さんの名前も伏線だったのか~2021/04/03
-
- 和書
- はじめての論理回路