内容説明
映画『誰も知らない』を記憶した川内倫子の写真と9人の執筆者による“あの頃”を綴った文章で構成された『誰も知らない』のもうひとつの世界。
著者等紹介
川内倫子[カワウチリンコ]
写真家。1972年、滋賀県生まれ。1993年成安女子短期大学卒業。1997年よりフリーランスとして活動開始。2001年11月写真集三部作『うたたね』『花火』『花子』を、同時にリトル・モアより上梓。2002年『うたたね』『花火』の二冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。個展・グループ展は日本各地の他、パリ・ロサンゼルス・ベルリン・ニューヨークなど多数
中村航[ナカムラコウ]
作家。1969年、岐阜県大垣市生まれ。芝浦工業大学卒業後、光学機器メーカーのエンジニアを経て、2002年第39回文芸賞を受賞した『リレキショ』(河出書房新社刊)でデビュー。以降2003年に発表の『夏休み』(河出書房新社刊)、『ぐるぐるまわるすべり台』(文芸春秋社刊)が続けて芥川賞候補となる
是枝裕和[コレエダヒロカズ]
映画監督。1962年、東京生まれ。1987年に早稲田大学第一文学部文芸学科卒業後、テレビマンユニオンに参加。主にドキュメンタリー番組を演出、現在に至る。主なテレビ作品に、水俣病担当者だった環境庁の高級官僚の自殺を追った「しかし…」(91年/フジテレビ/ギャラクシー賞優秀作品賞)、新しい記憶を積み重ねることが出来ない前向性健忘症の男性と、その家族の記録「記憶が失われた時…」(96年/NHK/放送文化基金賞)などがある。1995年、初監督した映画『幻の光』(原作・宮本輝、主演・江角マキコ・浅野忠信・内藤剛志)が第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞等を受賞。2作目の『ワンダフルライフ』(99年)は、各国で高い評価を受け、世界30ヶ国、全米200館での公開と、日本のインディペンデント映画としては異例のヒットとなった。3作目の『ディスタンス』は、2001年カンヌ映画祭コンペティション部門に出品。2004年、監督4作目の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)を受賞し、話題を呼ぶ
湯本香樹実[ユモトカズミ]
作家。1959年、東京都生まれ。東京音楽大学音楽科作曲専攻卒。ラジオドラマ『カモメの駅から』(文化庁芸術作品賞受賞)、オペラ『千の記憶の物語』の台本執筆等を手がける。1992年小説『夏の庭―The Friends』を発表。同作品は映画化・舞台化されたほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞受賞。『西日の町』は、第127回芥川賞候補作となる
佐藤さとる[サトウサトル]
児童文学作家。1928年、神奈川県横須賀生まれ。代表作は『コロボックル物語』(1~6)。この第1巻『だれも知らない小さな国』で毎日出版文化賞など、『おばあさんの飛行機』で野間児童文芸賞・厚生大臣賞など、またファンタジーを根付かせた業績と諸作品に対して巌谷小波文芸賞を受賞。他に著書多数
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