ヴィレッジブックス
キリンの涙―ミス・ラモツエの事件簿〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784789723312
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ボツワナ唯一の女探偵マ・ラモツエは幸せだった。みずからおこしたNo.1レディーズ探偵社の経営も順調だし、なんといってもすばらしい男性、ミスター・J・L・B・マテコニと婚約したのだ。いそいそと結婚準備を進めていたところへ、新しい依頼人がやってくる。アメリカから来たというそのご婦人は、十年前この地で消息をたった息子マイケルに何が起こったのか知りたいと言う。アフリカに魅せられ、ボツワナの村で現地の人々と幸せに暮らしていたらしいその青年の足跡を追って、ラモツエはサバンナへ出かけていくが―。持ち前の洞察力と行動力がますます冴える、好評「ミス・ラモツエの事件簿」第二弾。

著者等紹介

スミス,アレグザンダー・マコール[スミス,アレグザンダーマコール][Smith,Alexander McCall]
1948年、ジンバブエ生まれのスコットランド人。アフリカ、イギリスの大学で学んだあと、スコットランドで法学部教授となる。その後アフリカに戻り、ボツワナで最初のロー・スクール設立に尽力した。その後はエジンバラ大学で医療法教授をつとめ、世界各国の大学に客員教授として招かれたり、政府機関やユネスコの組織で議長などをつとめるかたわら、子供向けの本から学術書までこれまで50作以上の本を執筆するなど、著作家としてのキャリアも長い。『ミス・ラモツエの事件簿』シリーズの第一作『No.1レディーズ探偵社、本日開業』は1998年にスコッランドの小さな出版社から上梓されたが、独立系書店から火がつき、口コミでベストセラーとなった。その後ブッカー賞の審査員特別賞を受賞したことなどから、英米の大手出版社が大々的に売り出し、各国のベストセラー・リストをにぎわせた

小林浩子[コバヤシヒロコ]
千葉県生まれ。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほちょこ

25
話がポンポンとジャンプする様に進んでいくので、テンポ良く読み切ってしまった。もったいなかった。アフリカを一絡げにまとめて想像してた自分がなんと世間知らずなのか!と思い知らされるも、恥ずかしいからそこんとこは気づかないフリして物語に没頭する。あー!悪いヤツが出てきた!ラモツエ女史、ピンチ!と思いきや、そこは予想外の展開に。よい意味で期待を裏切られる。ホント楽しい。2022/03/31

あつぼう

8
待望のミス・ラモツエの事件簿シリーズ第2弾!読んでいてボツワナの大地や空が目に浮かんでくるようです。今作も様々な事件や人生の回想があります。ミス・ラモツエを罠に嵌めようとするメイドの話や車椅子の少女とその弟の話など読むものを飽きさせない展開です。ハラハラドキドキと言うよりも、どこかやんわりと事件を解決していくのがラモツエ式ですね。依頼人の気持ちが分かる探偵、それがミス・ラモツエでしょう。またまた読み終わるのが惜しくなってくる作品でした。2005/03/11

ダシポン

7
★★★★☆ボツワナ初の女性探偵マ・ラモツェシリーズ第二作。10年前に行方不明になったアメリカ青年の話と、孤児の兄弟の話が軸となり話は進む。前作は短編であり、本作も同様に短編ではあるが、全ての話が繋がっていて読み応えがある。優しいマテコニ氏の心の動きが、優柔不断な全ての男性読者の共感を呼ぶのではないだろうか。キリンの涙の由来を知って、少しは自分も、と思ってしまった、心温まる物語。邦訳されているのが少ないので、ゆっくり味わいながら読みたいと思った作品。2017/03/19

けろけろ

6
シリーズ第2作。前作よりもミステリ色が薄くなり、よりマ・ラモツエの生活に主眼がおかれている。事件はあるけど意外な犯人もトリックもない。でもこの本、ミステリーはどうでもよくて、ボツワナの自然と人々が魅力的なのだ。ボツワナと他のアフリカの国との違いを言える人なんて、私の周りにはいない。そんな未知の大陸アフリカの中にあるボツワナのすべてがとっても新鮮。2010/07/18

ヨリ

3
養子を迎える話、断れないし言い出せないダンナさんと、受け止めるマ・ラモツエの懐の深さに拍手。2010/07/10

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