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ヴィレッジブックス
アインシュタインをトランクに乗せて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784789723176
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

内容説明

1955年4月18日、アルバート・アインシュタインが息を引き取った時、遺体の解剖を担当したプリンストン大学のトマス・ハーヴェイ博士は、あろうことかアインシュタインの脳みそをそっくり取り出して行方をくらました。それから十数年後、僕はその風変わりな老博士の噂を耳にする。脳味噌をタッパーウエアに入れたまま持ち歩いているとか、石油王が買い取ってクローンをつくろうとしているとか。そんな話を聞いて、僕は変人ハーヴェイと天才の脳に会いたくなった。アインシュタインの脳と白髪のイカれた老博士と僕が織りなす、心にしみる感動のノンフィクション。

目次

白ウサギ
でこぼこした大きな真珠
思わぬ展開
コレクターズ・アイテム
旅は道連れ
ねじれと揺らぎ
切りきざまれて
私たちの本
生涯ひとりの相手とセックスするには
神はサイコロを振った
ハーヴェイ、バロウズを訪ねる
ありゃあ何だ?
エデンの園
ペッパー・フォーク
僕はあなたの脚になる
マーキー・タイム
ここより永遠に
コウモリの翼と超ひも
旅路の終わり
アインシュタインと二人きり

著者等紹介

パタニティ,マイケル[パタニティ,マイケル][Paterniti,Michael]
処女作となる『アインシュタインをトランクに乗せて』でNational Magazine Awardを受賞。『ローリングストーン』、『ニューヨークタイムズマガジン』、『エスクワイア』などでも活躍している。メイン州に妻と息子と暮らしている

藤井留美[フジイルミ]
翻訳家。上智大学外国語学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shamrock

11
どうにもこのハーヴェイという元病理医が気に入らない。アインシュタインの脳を手に入れた(横領)その日から人生が一変し、戻ることができなくなってんのに進むこともしなかったわけで。多分俺もそういう人間だとは思うから、同族嫌悪なんだろうとは思うんだけど。最後に少しだけ救われた気分にはなったが、それでも相手が違うだろと思ってなんだかモヤモヤして気分が悪い。しかし、あちらのノンフィクションってこういうスタイルが多いのか?題材と関係ない著者のプライベート問題をからめてくるという手法。「聖書男」を思い出した。2019/05/30

なる

10
世界的な科学者アインシュタイン。おそらく誰もが名前くらいは知っているこの人物、死後に解剖されて取り出された脳は執刀医によって回収され、そのまま医師は失踪し全米を巡るニュースになったという。潜伏していたその医師に取材し、脳をトランクに乗せてアメリカ大陸を横断してアインシュタインの孫に会いに行く、という嘘のような本当の話。作中の文章表現は詩的なのも面白いし、訪問先で知り合う各人のエピソードが詳細で刺激的。ストーリーの特異性がそもそも面白いけれど、旅の途中でウィリアム・バロウズに出逢っているのにも驚き。2024/10/16

うたまる

1
「冗談だろ。アインシュタインの脳がそこにあるって?」……アインシュタインの脳を隠し持っていた元病理医と著者が、北米大陸を横断するロードノベル。何て設定だ、と思ってたらこれがノンフィクション。東から西へ進むにつれ、アインシュタイン、元病理医、著者のエピソードがモザイクのように語られる。それぞれ哀愁や滑稽さを含んだ味のあるエピソードだが、やはりアインシュタインのものに興を惹かれた。特に、平和主義者として知られる彼が実は軍の仕事を積極的に行っていた事実。真実は偶像を矮小化する。それでも知ることができて良かった。2017/01/17

せがわ

1
最終的に引き渡した辺りから一気にゾゾッとくる。こうして連鎖が続くのか?2012/06/06

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