内容説明
「この世から消えたい」と自殺を図る、バンコク在住の日本人青年ケンジ。彼の目の前で起きた交通事故で妹を失い、天涯孤独になったタイ人女性ノイ。孤独と寂しさを胸に秘めたふたりは、つたない会話を繰り返し、心を心づけていく。タイ文学界の新鋭が描く、ほのかでピュアなラブストーリー。
著者等紹介
プラープダー・ユン[プラープダーユン][Prabda Yoon]
1973年、バンコク生まれ。中学卒業後に渡米、その後、NYでも屈指のアートスクールCooper Union for the Advancement of Science and Artsで美術を修める。卒業後、グラフィックデザイナーとして働き、98年にタイへ帰国。兵役を経て2000年に出版した2冊の短編小説がともにベストセラーを記録する。以後、作家、評論家、編集者、グラフィックデザイナー、イラストレーター、ペインター、フォトグラファー、脚本家、作詞家として、幅広く活躍。02年、『Probability』で、タイで最も権威ある〈東南アジア文学賞〉を受賞
吉岡憲彦[ヨシオカノリヒコ]
1974年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、国際交流基金に入社。1999年5月より2004年3月まで、国際交流基金バンコク日本文化センターに赴任し、所長補佐として働く。主に芸術交流を担当。現在、国際交流基金経理部で働く傍ら、翻訳家・ライターとしても活動している
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