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内容説明
ニューヨーク郊外で著作権代理事務所を営むジェーンは３８歳、２年前に最愛の夫を亡くし、今は９歳になる生気意盛りの息子ニックと、メスの三毛猫ウィンキーと暮らしている。作家たちのわがままと請求書の山だけで毎日てんてこまいなのに、息子のベビーシッター、マーリーンが忽然と姿を消してしまったから、さあ大変。親友の娘であるマーリーンをそのまま放っておけず、ジェーンは彼女の行方を追うが、美しい外見とはかけ離れたマーリーンの意外な素顔と不可解な行動が明らかになるにつれ、事態はだんだんあぶない方向に―。かわいいウィンキーとそそっかしいジェーンが大活躍のコージー・ミステリー、第一弾。
著者等紹介
マーシャル，エヴァン［マーシャル，エヴァン］［Ｍａｒｓｈａｌｌ，Ｅｖａｎ］
ボストン・カレッジを卒業後、ホートン・ミフリンなど大手出版社の書籍編集者を経て、１９８７年にみずから著作権代理事務所を設立、現在も辣腕著作権エージェントとして活躍している。数々の新人を送り出すかたわら、小説を執筆するためのハウツー本も多く書いており、「小説作法の教祖」としても有名。『迷子のマーリーン―三毛猫ウィンキー＆ジェーン（１）』で小説デビュー。現在、ニュージャージー在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けろりん
50
舞台はNY郊外、豊かな自然の中に、様々な伝統的建築様式の邸宅が建ち並ぶ町、ジェイディ・ヒルズ。主人公は、2年前に夫を不慮の事故で亡くし、一人息子(と三毛猫)を育てる女性。出版業界で孤軍奮闘しながらも、編み物サークルに参加したり、クライアントと大人な関係になりかけたり。事件の伏線や、人生訓、ウィットに富んだ警句も抜かりなく配され、本と、コージーミステリを愛好する者達の好物満載。作者は編集者を経て著作権代行事務所を営む現役エージェント。加えて作家志望の人向けのノウハウ本を執筆し、好評を得ているとか。なるほど。2023/09/27
けろりん
47
【にゃんこまつり2021】表紙のイラストと、サブタイトルから、にゃんこ本だと思い込んで手にしました。主人公は、NY郊外の街で著作権代理業者(所謂エージェント)のジェーン。夫を二年前に亡くし、息子のニックを育てながら、事務所を経営しています。ベビーシッターとして住込みで雇っていた大学時代の親友の娘、マーリーンが突然姿を消してしまい、ジェーンは忙しい仕事の傍ら、彼女の行方を追います。コージーミステリーとしては、かなりダークな展開。三毛猫ウィンキー、いつ活躍するの？と思いながら、スリルある読書を楽しみました。2021/02/22
みとと50
9
えーと、猫全然活躍してないんですが。ベビーシッターがいけすかない女の子で、この子のやらかした事に罪悪感持つ必要ないのに、って。だって、ジェーンの彼と寝るは、借金して返すつもりないわ、ビデオ撮るわ、あらゆる事をやらかす訳ですよ。ジェーンも色々踏んだり蹴ったりで、猫そっちのけでドンドン話が面白くなって行きます。ダニエルとフローレンスとニックが言い子で良かったです。2014/08/03
けいちか
3
シリーズ１作目。結局、謎の解決の糸口は飼い猫が写真立てを床に落としたことがきっかけではあるものの、猫はあまり活躍しない作品。でも、ヒロインの息子が可愛がっている様子がほのぼの。最後の最後はこーじーミステリーの割には、かなりグロテスク。とりあえず２冊目も読んでみよう。2015/02/17
いつみ
2
自らが著作権エージェントの仕事をする著者が、同業を主人公としたコージーミステリ。表紙絵にしろタイトルにしろ猫好きをキャッチしたかったんだろうけどこれじゃあ裏切りだよ（笑）猫の活躍は一切なし。たった一度写真立てを倒しただけで探偵猫だなんて。主人公の周囲にいる男性がみんなハンサムってのもやり過ぎ。でもまあペットとしてのウィンキーは可愛いし、各キャラは個性派ぞろいだし話は伏線もあって読みやすいから次作も読もうかな。不思議なのはベビーシッターの扱い。住み込みで料理や洗濯までやってるけど家政婦と同意語なのかなあ。2013/05/10
