内容説明
1421…世界の海でなにがあったのか。15世紀、中国の明の時代。紫禁城をつくった永楽帝は家臣の鄭和に命じた…水平線の彼方の国、地の果ての国、世界のすみずみまで調査せよ!勅命を受けた鄭和は、1421年宝船といわれる巨大なジャンク船団を率い、世界をめざして航海に出た。大航海時代以前のヨーロッパの古地図に描かれていた、新大陸の一部としか思えない島々…なぜ1492年以前の地図にアメリカが描かれていたのか?世界各地に残された膨大な手がかりや「証拠」をもとに、600年の時を遡り、鄭和がコロンブスよりも70年前に新大陸を発見し世界一周をしていた真実が明かされる。従来の通説をくつがえし、歴史をもぬりかえる衝撃のノンフィクション。
目次
プロローグ 古地図に浮かぶ謎の島々/この航海の達人は何者なのか?
第1部 中華帝国の野望
第2部 導きの星
第3部 海峡を越えて南極へ―洪宝の航海
第4部 南十字星の下で―周満の航海
第5部 さらに北へ、さらに西へ―周鼎の航海
第6部 経度の測定―楊慶の航海
第7部 中国の航跡をたどって―ポルトガルの大航海時代
エピローグ 鄭和の遺産
著者等紹介
メンジーズ,ギャヴィン[メンジーズ,ギャヴィン][Menzies,Gavin]
1937年中国生まれのイギリス人。第2次世界大戦が始まる前の5年間を中国で過ごした。1953年に英国海軍に入隊。潜水艦の潜水士、のちに艦長としてコロンブスやディアス、カブラル、ヴァスコ・ダ・ガマが渡った世界の海を航海し、マゼラン、クックの探検航路をたどった経験をもつ。海軍退役後は「1421」の謎に取り組み、中国や東南アジアをたびたび訪れ、さらに世界の120を超える国々、900以上の博物館や資料館、そして当時港だった場所をみずからの足でたんねんに歩き、調査を重ねた
松本剛史[マツモトツヨシ]
翻訳家
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