内容説明
時計職人ハーマックス・タンタモクの友人、画家のミリンが、架空の動物「ネコ」の肖像画を発表した―ネズミ文明社会では「ネコ」の話題は御法度なのだ。ピンチェスターの街は騒然となった。一方、ハーマックスの時計店には、砂まみれのリュックをしょった奇妙な客があらわれる。ふたつの事件は三千年前に失われた「ネコ王国」につながっていく。タンタモクと女性飛行士リンカたち一行は、砂に埋もれた古代遺跡へと飛ぶ―おしゃれでスリリングなネズミの冒険物語、第2弾。
著者等紹介
ホーイ,マイケル[ホーイ,マイケル][Hoeye,Michael]
NYで劇場の裏方やファッションフォトグラファー、高校教師などの職を経たのち、『ネズミの時計屋さんシリーズ』でデビュー。もともとは、出張中の妻に読ませるために毎日書き送ったeメールから始まったこのシリーズは、全米ベストセラーとなり、世界24カ国で出版されている。現在、妻マーサとオレゴンの石造りのコテージに住み、三作目を執筆中
雨沢泰[アメザワヤスシ]
東京生まれ。英米文学翻訳家。小説を中心に多くの作品をてがける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきちん
43
ネズミの時計屋さん第2弾 ハーマックスのところに亡き父の友だちシマリスが訪ねてくるところからスタート。調べてみると彼は死んだことになっている。どういう事情が?今回はヒロインリンカ嬢交えて、さながらインディジョーンズのような冒険モノ。「ネコ」という動物が実在するか想像上の存在かで揺れてる世界観。前回より動物色というかファンタジー色も強く上手く使っていて良かったです。さて、ハーマックスの恋はどうなるのか?2017/05/27
飛鳥
20
親友のミリンの昔の恋人のシマリスが現れ、彼が大学を追われる原因になった猫が古代に実在していたのかを調べる冒険に憧れの女性飛行士リンカを伴い砂漠を目指すハーマックスたち。今回もネズミやシマリスなどの動物が活躍するファンタジーの世界観と本格的なミステリーと数々の危機に直面しながらの冒険の融合が楽しいです。婚約中のリンカへのハーマックスのっ恋心も持続中でそちらもどうなるのかが次巻が楽しみ。2017/06/09
Tab
1
勇敢でさっそうとしていて知的なのに女性らしいリンカ。これはハーマックスならずとも惚れてしまうでしょ。リンカの魅力に溢れていて、1巻より好きかも。ハーマックスの堅実な、それでいてちょっと間の抜けた勇敢さも魅力。どうして絶版になっちゃったんだろう。もっと早くにこのシリーズを知るべきだったなあ。2018/07/08
HANNA
1
続刊だけれど二番煎じにならず、1巻を上回るおもしろさ。タッカの悪女パワーがすばらしい。このシリーズ、大人っぽくおしゃれな映画にならないかしら。
ひつじ
1
キャラクターがそれぞれ素敵でおもしろい。前のよりも好きなくらい。