ヴィレッジブックス
フランス革命夜話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 138p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784789719001
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

時はフランス革命真っ只中、革命に沸くパリの街角で、悲しみに蒼ざめる女がいた。その名はセリー。パリ社交界で才媛と誉れ高いスタール夫人に仕えているが、お屋敷にあがるあいだ友人アマンディーヌに預けていた息子が、気がつかないうちに冷たくなっていたというのだ。あまりに突然の悲報にぼう然とするセリーだったが、アマンディーヌが幼子の面倒をみずに、男との逢瀬を楽しんでいたという噂を耳にする。アマンディーヌとその男が許せない!明日をも知れぬ争乱のなか、セリーはひとり復讐を誓うが…。歴史ミステリーの大御所が、18世紀パリを舞台に描くミステリー・ノヴェライズ。

著者等紹介

ペリー,アン[ペリー,アン][Perry,Anne]
1938年、ロンドン生まれ。スチュワーデスなどさまざまな仕事をしながら小説を書き、30代後半にようやくデビューをはたした。ヴィクトリア朝のロンドンを舞台にしたゴシック・ミステリーシリーズを数多く発表している。優れた歴史ミステリーに与えられるヘロドトス功労賞、MWAを含む数多くの賞に輝く、女流ミステリー作家の大御所

大倉貴子[オオクラタカコ]
1966年生まれ。上智大学英文学科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

7
短い短い。本文が実質100ページちょっとであるだけでなく、1ページが13行で1行32字。ですから内容も短い短編にすぎません。しかも、バスティーユ襲撃で始まったフランス革命が三年目を迎えたときに、パリの街角で起きたささやか案事件。ジェルメーヌ・ド・スタール夫人という実在の人物のメイドであるセリー・デュラールという女性の、小さな悲劇と誤解とその償い。読みごたえは軽すぎるけど、なかなか面白かった。アン・ペリーはこんなものも書いていたんですね。2017/01/05

縁側昼寝犬

1
初アン・ペリー。短いので通勤電車片道で読了。いろいろと突っ込みたいところはあれど、敢えて「細かいことはどーでもいい」。(でないと短編で終わらないから) アン・ペリーが描くフランス革命を見ると、根拠のない密告で簡単に他人の命を奪えたり、意味不明のことを叫んで勢いだけで何か意味があるように見せかけたりしてるが、それは今の時代でも余り変わらないんじゃないかと思った。ラストで主人公は自分のしたことにケリをつけ、晴れ晴れしい気分になってるようだけど、実のところ発端となった事件は解決してない。困ったもんだ。2014/05/07

holoho

0
しばらく本を読んでなかったのでリハビリにはなったが、、。2010/11/02

yumin

0
中編というより、短編ですね。確認もせずに密告で憂さ晴らしはダメでしょう。最後は救われた。2020/11/27

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