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内容説明
若く、腕っぷしが強く、無一文の流れ者、エディとレイ・ボブ。ふたりはテキサスの街でひょんなことからコンビニの店員を殺してしまい、逃避行を開始する。彼らが行く先々で巻き起こすのは、レイプ、強盗、殺人事件。だが、途中で拾った自称モデルの女デラにエディが恋をしたことから、レイ・ボブとの関係は不穏な方向に。一方、テキサス・レンジャーのルール・フックスは彼らの足取りを必死に追うが…。血と硝煙に彩られた新感覚ノワール。オットー・ペンズラー・ブックス第2弾。
著者等紹介
クック,クリストファー[クック,クリストファー][Cook,Christopher]
アメリカおよび東欧で、ジャーナリストとして働くかたわら人権擁護運動にかかわる。『終わりのないブルーズ』で小説デビューをかざり、ジェイムズ・エルロイ、ジェイムズ・クラムリーらに絶賛された
奥田祐士[オクダユウジ]
1958年、広島県生まれ。東京外語大学英米語学科卒業。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hikarunoir
8
小奇麗な表紙に受けた印象で、逃亡者のホモセクシャルな展開かと思ったが、全然違った。長い。そして血みどろで追う側追われる側の疲弊もねちっこく描かれる。表紙が表現したかったのは茫漠と、テキサス東部の地平線が見える様な、殺伐と非情さだったのだ。こんな話の結末は想像つくだろう。でも、その執拗な顛末が綴られる事こそ、暗黒小説読みの至福なのだ。「オットーなんたら」というのはミステリ好きが高じ、批評のみならず専門書店やこうした叢書を出す人物の様だが、お分かりの様に暗黒小説読みは謎解きなど、死ぬほど飽きてしまっている。
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