内容説明
公開30年を経てはじめて明かされるインサイド・ストーリー。日本初!『ゴッドファーザー』オフィシャル・ブック。今まで語られることのなかった『ゴッドファーザー』製作舞台裏のすべてを公開!フランシス・F・コッポラをはじめとするスタッフ、キャストへの独自のインタビュー記事。パラマウントの記録室に眠っていた膨大な資料をもとに明かされる製作秘話。125カットもの未公開プロダクション・フォト収録。
目次
48歳の新人作家
口説きの天才
小説と映像の融合
“M”で始まる言葉
奇跡のスクリーン・テスト
史上最大のキャスティング
ディテールの追求
ニューヨークの顔役
アクション!
スクリプト・ドクター
血と硝煙
3時間を巡る攻防
伝説の誕生
そして“サーガ”はつづく
著者等紹介
リーボ,ハーラン[リーボ,ハーラン][Lebo,Harlan]
ロサンジェルス在住。映画ジャーナリスト
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たらお
11
アメリカ映画協会により2007年に選出された「偉大なアメリカ映画ベスト100」の第2位、コッポラによるゴッドファーザー。当時、監督としてのヒット作がなかったコッポラが妥協せず、口出ししてくるパラマウントのお偉方と闘いながら作っていたことが分かる。マーロン・ブランドとアル・パチーノのキャスティングの件には、相当苦慮している。予算、時間等の制約を課せられ、プレッシャーがかかるなか、よくぞ作り上げたと。マーロン・ブランドの威圧感、アル・パチーノの物憂げな表情が思い出される。いい映画は色あせないですね。2015/07/25
kinkin
4
この映画の制作過程や、インタビューがびっしりと詰まっている。 70年代の名作の一本『ゴッドファーザー』を観るうえでの副読本。2013/09/01
まままま
3
ゴッドファーザー関連の書籍がもっとあったらいいのに…好きすぎる。2018/01/25
チリドック
3
もう一〇年近く前に購入してからずっとてもとに置いているくらいのバイブルで、読後は必ず映画が見たくなる。個人的に2が好きW
c
3
一作目は言うまでもなく人類史に残る傑作だが、二作目は過大評価。逆に三作目は過小評価。この本も一作目に関する記述が四分の三を占める。如何にも大作然とした遠景が印象的な二作目以降と違い、一作目はカメラがほぼ人間の視点の高さに固定され、照明も自然光を思わせる薄暗さだ。セットはスタッフが拘り抜いて1940年代を再現されたらしい。つまり一作目は、「ニューシネマ的リアリズムで40年代を撮る」という試みでもあったわけだ。前後の文脈が掴めないほどだという大胆な編集も、結果的に会話劇のリアリティを押し上げているように思う。2011/05/12