内容説明
大災害、運命、死、罪、赦し、救い、霊性、自己、宇宙、存在、などの根本問題を信仰の地点から考える。
目次
第1章 人はいかに生きるべきか(カリタス;人はいかに生きるべきか―感謝する、自己として生きる、愛する)
第2章 イエスの言行とたとえ話(イエスとサマリアの女;罪の女の愛と赦し;七の七十倍まで赦せ;一切を捨てる;貧しい者は幸いである)
第3章 根本問題についての哲学的試論(『ヨブ記』の一解釈;「神の国」私見;我々は神の親族(ゲノス)である
真理の自己証明)
第4章 世界観的展望―多様な宗教における普遍的なもの(柳は緑、花は紅;仏性;根源的自由の霊性;神と宇宙と自己)
著者等紹介
岩田靖夫[イワタヤスオ]
1932年東京生まれ。1961年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了、成城大学講師、北海道大学助教授、東北大学教授、聖心女子大学教授、仙台白百合女子大学教授を経て、東北大学名誉教授、仙台白百合女子大学名誉教授、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
57
哲学者の立場でキリスト教について述べられていました。人生と信仰の真理の覚え書きという感じがします。神学的論考はなく、寧ろ聖書をベースに親鸞や道元といった仏教論、果ては宇宙論まで自由な発想でキリスト教を思索しているのが興味深いところでした。「神とは愛である」という核心を多角的視点で論じ、カリタスの実行の本質、神と一致して生きているという結論を出していることはキリスト教を見る上で重要だと思います。2016/05/08
紫羊
17
哲学者が語るキリスト教。著者自身によるあとがきにあるように、学問的論考の書というものではない。真理を求めて、聖書から親鸞や道元、宇宙論まで、著者とともに、自由な思索の旅を堪能した。2014/05/07




