暴力とゆるし

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  • サイズ B6判/ページ数 95p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784789605915
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0016

内容説明

9・11を超えて、その彼方にヴァニエが見すえるものとは?どうすれば真の平和が築かれるのか?「テロとの戦い」が声高に叫ばれる時代に、わたしたち一人ひとりに何ができるか。困難な時代にあって、ジャン・ヴァニエが新たなビジョンを語る。

目次

1 争いと不安
2 求められる変革
3 わたしたちを隔てるもの
4 内なる壁を越えて
5 平和をみつける

著者等紹介

ヴァニエ,ジャン[ヴァニエ,ジャン][Vanier,Jean]
1928年、カナダの総督ジョルジュ・ヴァニエの第四子として生まれる。1942年、英国王立海軍兵学校に入学。1950年に海軍を去る。同年、ドミニコ会士トマ神父がパリで指導していた学生コミュニティーに参加する。その後、哲学で博士号を取得し、トロント大学で教鞭をとる。1963年、北フランスのトロリーで、知的障害者ホームの指導司祭であったトマ神父と再会する。1964年、知的ハンデをもつフィリップとラファエルと共同生活をはじめた。これがラルシュ・コミュニティーの母体となる。その後、世界各地に広がり、現在では日本を含め、100箇所を越えている。1971年、マリー=エレーヌ・マテューとともに“信仰の光”を創設する。知的ハンデを抱えた人々の国際的なネットワークとなっている。1997年、パウロ六世賞を授与された

原田葉子[ハラダヨウコ]
1967年、フランスに生まれる。上智大学外国語学部卒業。東京芸術大学大学院美術研究科修了(美学専攻)。宇都宮大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりん

1
バニエを読んだのは久しぶり。ナウエンとはまた違った、深く力強い言葉を語る。 暴力の漲る世界で、どう生きていけば良いのか。 抽象論ではなく、自分の中にある孤独・渇望・空虚感・暴力に気づき、それでもなお価値ある存在として認められるコミュニティを育てて行くこと、に気づかせてくれる。 暴力に力で対抗しても、ますます防御的にならせるだけ。 魂を満たし、恐れや憎しみの感情に支配されない世界を造るために、自らの心と言葉、時間の使い方を変えていく。 「孤独への恐れに耐える」との文に出会っただけでも、一読の価値ありでした。2016/04/10

1
 ラルシュに寄付をしようとした女性の例えが印象的。  文章は簡単、敬体なのもあって語りかられているような読み心地。  冒頭と結びを読む限り9.11を受けての本とも取れるものの、書かれている内容は政治色が薄く、市井の者がいかに平和を実践するかに終始しているので、出版から日の過ぎた今でも読んでいて違和感はない。  著者がカトリックなので神に関する記述は多いものの、本質的には宗教などは問題ではないと語りかけているように思う。  ブーバーの話はあるけどシャロームの話がないのが個人的には残念。2015/07/20

tu-ta

1
http://www.rinri.or.jp/research_support_Shohyo1307.html の書評を読むと、書き足すことはないような気がしてくる 2013/09/26

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