内容説明
あるひおとうさんがくるまでかえってきた。どこへいってきたんだろう?そういえばてんくんがいない。「おとうさんぼくぼくのてんくんは?」「うんやまをみっつもこえてやっとてんくんをはなしてきたよ。もうもどれないさ。」「おとうさんのばか。ぼくのてんくんをかえして!」なきさけぶぼくにおかあさんがいった。「おとうさんだっててんくんがだいすきなのよ。てんくんはもりでくらすのがしあわせなのよ。」「わかってるけどわかってるけどわかりたくない!」。
著者等紹介
みなみらんぼう[ミナミランボウ]
1944年宮城県に生まれる。法政大学社会学部卒業。ラジオ台本作家を経て、作詞作曲家となる。代表曲に『ウイスキーの小瓶』『山口さんちのツトム君』などがある
狩野富貴子[カリノフキコ]
1945年高知市に生まれる。広告関係の仕事を経て、絵本・さし絵の世界に入る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
7
野生動物を救い、怪我が治るまでの時間は、どうしたって、その動物への愛着を生む。ペットではないとわかっていても、懐き、かわいがった時間が、邪魔をする。テンのてんくんとぼくの、分かち難い絆が温かく、切なく、迫ってくる。自然に返すのがいちばんだとわかっていても、残る思いの深さ、大きさに、潰されそうになるぼく。てんくんのサプライズが、忘れないよと語っている。2019/07/16
たんぽぽ
3
助けてあげたてんが、クリスマスの夜にステキなプレゼントをしてくれるという心暖まるお話。優しい気持ちになれました。2014/11/25
あくび
1
すごくあたたかい気持ちになりました。2019/04/29
ゆう
0
迷子のてんを動物病院の子が世話し森に帰しクリスマスに恩返しにくる。 年中、冬2016/04/16
moe
0
怪我をした野生動物を治療して、治ったらどうする? 人と暮らすか自然に帰るか、人も動物も揺れる想いを抱えてるのね。2019/04/20
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