著者等紹介
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県に生まれる。金沢美術工芸大学卒業後、教員生活を経て、絵本の世界に入る。独自のはり絵の手法を用いた温かな絵は、幼児にも大人にも親しまれている。1985年『ねこの絵本』(講談社)、1986年『そばのはなさいたひ』(佼成出版社)で、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を、1987年『うたの絵本(1)』(講談社)で、同展グラフィック賞を受賞
ミルワード,ピーター[ミルワード,ピーター] [Milward,Peter]
1925年ロンドンに生まれる。1943年ウィンブルドン・カレッジを卒業、イエズス会に入会。1954年オックスフォード大学卒業後、来日。1960年東京で司祭となる。1962年から上智大学で長年にわたって教鞭を執る。文学部教授を経て、同名誉教授、ルネッサンス研究所所長。シェイクスピア学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
252
いもと ようこ・絵と文。内容は『旧約聖書』創世紀第6〜9章の記述を、子ども向けにアレンジしたもの。女子パウロ会の発行なので、内容はお墨付き。絵は、この人独自のはり絵の技法によるもの。色彩も美しく、綺麗な絵本に仕上がっているのだけれど、ノアも動物たちも可愛い過ぎるようだ。表情ものんびり、うっとりとしていて、まるで遠足にでも出かけるよう。これでは、危機感が皆無だろう。2025/08/21
Smileえっちゃん
43
図書館本。ノアの箱舟は旧約聖書の中に出てくるが、読んだことはなかった。いもとようこさんの絵に誘われて手にしまた本。。天と地をつくり、人や動物を作った神様。悪い人たちでいっぱいになった。こんなことならいっそ殺してしまおうと考えられた。考えると怖いお話ですがいもとようこさんの絵にはいやされますね。2024/01/10
pocco@灯れ松明の火
14
図書館(いのち):いもとようこさんが描くノアの箱舟。いもとさんの優しさを感じる。2011/05/01
須戸
11
この話を初めて聞いたのは高校の倫理の授業だった。考え方は自分と違うタイプではある。だけどその頃は、人それぞれ異なる意見を持つのは当然のことで、違う場合でも意見自体は受け止めるべきだと考えていたことを思い出した。それでもその後(主に2020年)、自分の考えが正しくて反対の意見は認めないという思考回路になっていたため、これから軌道修正していきたい(できるかはわからない)。それと、ノアもはこぶねも出てこないが、何年かに1度はこれに近い何かが話題になっている気がする。2021/04/23
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9
子どもの頃にこのお話を聴いて「自分って、凄い数の命が犠牲になった上で生きてるんだな…」と思った記憶がある。何か起きても、自分だけは助かるなんて思ってはいけない。助かるかどうかはわからないけれど、生きる為に行動し続けなければならない。2018/03/24