目次
父親の目(真夜中の電話;おれは玄琢;クリスマスの夜;反抗;勇気 ほか)
父さんの聖書の話(ただの飾り物;しょせんは泥人形;羊か、ササニシキか;神と争う者;星占い ほか)
著者等紹介
山浦玄嗣[ヤマウラハルツグ]
1940年東京市大森に生まれる。同年釜石市に移住し、1944年から1950年に気仙郡越喜来村、その後気仙郡盛町に移住。大船渡市立盛中学校、東京都成城学園高校と岩手県立盛高校を経て、1960年、東北大学医学部に進む。1966年、同大学卒、1971年、東北大学大学院医学研究科外科学専攻卒、医学博士となる。東北大学抗酸菌病研究所において外科学、癌の実験病理学、放射線医学を研究し、1981年、同研究所放射線医学部門助教授。1986年、郷里に戻り、大船渡市盛町で山浦医院を開業し、現在に至る。専門の医学のかたわら、ふるさと気仙地方の言葉『ケセン語』の研究に余暇を捧げ、『ケセン語入門』、詩集『ケセンの詩』、ケセンの歴史を書いた『ヒタカミ黄金伝説』(自費出版文化賞―学芸部門―受賞)、『ケセン語大辞典』(岩手日報文化賞受賞)などの著書がある。1990年、岩手県地方の言葉の研究と文化の振興により岩手県教育表彰受賞。親しみやすいケセン語による数多くの講演やテレビ・ラジオ出演をこなす。1993年、仲間とともにケセン語劇団「竃けァし座」を結成し、演劇活動にも力を注いでいる
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感想・レビュー
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今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
3
ケセン語聖書から著者にたどりついた。こんなに揺るぎない信念の持ち主であっても子は思うように育たないし、自身の信仰との折り合いのつけ方が決して一方的なものではなく、子供とのガチのぶつかり合いの結果。現代医学の医師であってもあらゆる生命は神様が作ったものだと信じているのだなー。信仰って杖だね。人と同じでなくていいし、人のを借りてもいいし。親が使わせたい杖を子が使うかどうかもわからない。でも子は、親がそれをどのように使っていたかは見てるから必要と思ったら自分の使い勝手のいいように使うのだろう。2017/01/10




