感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有沢翔治@文芸同人誌配布中
8
レフ・トルストイは晩年、キリスト教に強い関心を示す。それは、『光あるうち光の中を歩め』、『復活』などからも明らかであろう。表題作『人は何によって生きているか』では、キリスト教の教えを題材にして、人類愛を説いている。他にも「人間には多くの土地が入用か」ほか短編小説が三編収録されている。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51513108.html2020/05/29
wei xian tiang
3
バシキール人から土地を二束三文で買い叩くやりとりを描いた「人間には多くの土地が必要か」の章は面白いが、内蒙と同じく近代に向かう遊牧民の均しく辿った没落の運命を思うと悲しくなる。2017/04/23
アレカヤシ
1
「ろうそく」について。(悪をもって悪に抗してはならない)というテーマ。悪人が因果物のように神?によって報いを受ける。このお話では、悪は放っておけば神がなんとかしてくれるから、自ら悪に抗してはならない、といっているみたいだ。そして神が悪人を懲らしめることを善だといっているみたいだ。私にはこのキリスト教の神はどうもしっくりこないし好きになれない。キリスト教はよく分からない。全ては神の思し召し? (おまえが希望を失ってがっかりしているというのは、つまりはおまえが自分の喜びのために生きようとしているからなのさ)2018/05/25
tadd
1
裏がない、平易、というのは頭からの感触。それがトルストイの芸術に対する信念からのものであることがあとがきで明らかにされた。 俺みたいな中途半端なひねくれ方だと、こういう物は書けそうにないな。 貸してくださった先生に感謝。2015/02/07
kaizen@名古屋de朝活読書会
1
主題だけだと、何か説教めいていやかもしれません。 副題をみれば、お話であることがわかります。 愛のあるところに神はまします。 人間には多くの土地が入用か ろうそく 人は何によって生きているか の4部作。お話の中に、なにか感じるものか、考えるきっかけがあるとよい。2009/05/07
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