内容説明
21世紀初頭のいま“中国の台頭”が進行中だ。軍事力は一貫して増大し、中国の海洋監視船や海軍艦艇の積極的な動きは、日本、ベトナム、フィリピンなど周辺の国々にとって、国家主権と権益の侵害だと受け取られている。これからの国際政治の展開を考えるとき、中国の海洋分野に関する総合的な分析や洞察は不可欠だ。
目次
序章 なぜ海洋が重要なのか
1章 中国海軍発展の軌跡
2章 拡充する中国商船隊
3章 中国造船工業界の伸張
4章 中国海軍の戦略
5章 主要水上戦闘艦艇の近代化
6章 中国初の空母就役の意義
7章 潜水艦部隊の建設
8章 中国の両用戦能力
著者等紹介
浅野亮[アサノリョウ]
同志社大学法学部教授。国際基督教大学教養学部卒業。専門は現代中国政治
山内敏秀[ヤマウチトシヒデ]
横浜商科大学講師。防衛大学校卒業(基礎工学1専攻)、青山学院大学国際政治経済学研究科修了。太平洋技術監理有限責任事業組合理事(安全保障担当)、元防衛大学校国防論教育室教授、元1等海佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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犬養三千代
2
現在に至るまでの中国海軍の歩みと今後の展開についての考察。 「台湾の解放」を革命の最終目的としている中国。建国からスムーズには進まない。朝鮮戦争、文化大革命により、大幅に遅れた海軍の整備。それらを、あくまで理路整然と記述しついる。2017/08/26
ワッキー提督
2
マハン的なシーパワーの観点から中国の状況を概説するのは良かったが、商船と造船で各一章ごとで、それ以外は結局海軍が中心だったので、「根拠地」や軍事技術の章があっても良かったように思う。方向性は非常に同意するものであり、水陸両用戦など他にはない部分もあったので、将来的により発展したものが出るのを期待したい。2014/12/29
たなか
0
徐光裕 徐錫康 中国国家統計局 朱文泉 Daniel .Kostecka From the sea 20112021/04/18