屠場文化―語られなかった世界

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  • サイズ A5判/ページ数 254p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784789301046
  • NDC分類 648.22
  • Cコード C0036

内容説明

そこにありながら見ることを避けてきた“屠場”。そのローカルな文化の全体像を人びとの濃密な「語り」から描きだす。

目次

1 食肉文化の風景(食肉文化の過去と現在;生活のなかの味 ほか)
2 牛が食卓にのぼるまで―牛・屠場・食肉にかかわる人びと(屠場文化をつくる;牛の目利き―博労/家畜商 ほか)
3 屠場をとりまく現実(屠場の現在;隠されてきたまなざし―屠場をめぐる人びとの声)

著者等紹介

桜井厚[サクライアツシ]
千葉大学文学部教員。(社)反差別国際連帯解放研究所しが聞き取り・生活史部会幹事

岸衛[キシマモル]
滋賀県立彦根東高等学校(定時制)教員。(社)反差別国際連帯解放研究所しが事務局長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2022/10/05

Heyryo Motoyama

0
日々食べてる肉。 その肉がどのような過程をへてるか、その過程の作業環境はどの様なものか。 命を扱う職場、差別の対象となってしまう職場。 色々考えさせれてしまう。 屠殺場の歴史を知る事の出来る本。2017/04/26

おたきたお

0
働く人々の仕事に対する誇りと、合理化による次の世代へ伝承に戸惑う気持ちが伝わってくる。かつては一頭の牛から食肉以外にも血液から骨髄まで捨てるものがないほどに有効利用した反面、処理のための水質汚染や悪臭などで周辺地域から嫌悪されていた。かつての博労の厳しい仕事(松坂まで鈴鹿峠越えもしていた)、「内臓屋」が経済力を蓄えていく過程、屠場が食肉加工場形態となっていく現状の問題点などが語られる。食肉の流通という日ごろ我々が関心を向けない業界で働く生身の人々が何をして何を考えているか、を知る大変有益な一冊である。2006/01/01

ぼんた

0
面白かった。あんまり差別的な視線は強調されていなかったかな。肉屋がけっこう稼いでいたというのが意外。ただ同じ描写が何回も出てくるのはいただけなかった2014/06/19

ぎんしょきしょき

0
日本の屠場文化について書かれているのかと思って読み始めたら、そうではなかった。全体像がつかみにくく、全国的なことなのか、その地方独自の事情なのかが私には読みとりにくかった。内容的には非常に読み応えがあり、インタビューで語られている事柄も興味深い。2012/05/29

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