内容説明
先コロンブス期から現代まで多民族かつ複数の文化を有する複合体。その絶えず変化する全体像をやさしく解説する。
目次
第1章 メキシコの略史
第2章 先コロンブス期
第3章 ヨーロッパの侵略(一五一九年~一六二〇年)
第4章 新スペイン(一六二〇~一七七〇年)
第5章 国情不安と分裂(一七七〇~一八六七年)
第6章 復興(一八六七~一九四〇年)
第7章 一党独裁(一九四〇~二〇〇〇年)
著者等紹介
ハムネット,ブライアン[ハムネット,ブライアン][Hamnett,Brian]
英エセックス大学研究教授。ラテンアメリカ、とくにメキシコの歴史に造詣が深い。近年は後期植民地時代、独立闘争、ベニート・フアレスなどについての研究著作を発表している
土井亨[ドイトオル]
1935年生まれ。一橋大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いとう・しんご
7
ラジオのスペイン語講座で1910年のメキシコ革命の話が出てきたので、借りてきてざっと読み。植民地支配を脱しても独裁と反乱の繰り返しで憲法を作った権力者が憲法を守らない、それどころか自分に都合良く改憲しようとする一方、経済的苦難はなかなか解消されない・・・というのはけして対岸の火事では無いなぁ、という感想でした。2024/11/20
itsumiKshi
0
世界史の歴史と概略的なメキシコ史はわかっている人向けの各論。2017/02/19
イソテルス
0
一国の歴史を一冊にまとめたからこうも読みにくくなったのか?次々に人物や組織が現れ、その中には最小限の説明がなされただけで消えてゆくものも多い。大きく区切った時代の中で、各々の話題は時系列に沿って語られる。つまり読者は植民地時代を何度も往復することになる。先住民、スペイン本国、カトリック教会、スペイン人植民者など、様々な勢力が絡み合う複雑な歴史を正確に捉えようとするが、それゆえ大きな流れが掴みにくい。2013/07/14
Taisuke Suzuki
0
旅行の予習にしては重すぎた。。。2012/05/03
たまがぞう
0
北の超大国の圧力にさらされるこの国を詳しく知りたくて、読んでみた。メキシコの地名や大まかな歴史を把握してないと理解に及ばない記述が散見され、読むのに時間がかかった。 教会勢力との闘争や農地改革など近代改革の部分はなかなかエキサイティングだった。 対米関係の記述はあっさりしていたので、別の本を読んでみたいと思う。2025/02/23