ケンブリッジ版世界各国史
ブルガリアの歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784789300193
  • NDC分類 239.2
  • Cコード C0026

目次

第1章 先史時代からブルガリアの誕生まで
第2章 中世のブルガリア―六八一~一三九三年
第3章 オスマン支配の時代
第4章 民族復興と政治的独立
第5章 ブルガリア国家の統合―一八七八~一八九六年
第6章 フェルディナントの独裁支配―一八九六~一九一八年
第7章 一九一八年から一九四四年までのブルガリア
第8章 共産党支配下のブルガリア―一九四四~一九八九年
第9章 共産党以後のブルガリア

著者等紹介

クランプトン,R.J.[クランプトン,R.J.][Crampton,R.J.]
オックスフォード大学教授(東欧史)。セント・エドムンド・ホール特別研究員。英国における、東欧、特にバルカン史の第一人者

高田有現[タカダユウゲン]
翻訳家

久原寛子[クハラヒロコ]
1956年生まれ。東京女子大学卒業。小説、伝記などの翻訳を手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mahiro

7
紀元後七世紀にブガール族が建てたブルガリアの歴史はその地理的位置から、様々な国との軋轢の歴史でもあった。コンスタンチノープルの東ローマ帝国、ギリシャ正教会、スラブ民族マジャール人達に脅かされ、オスマン帝国の時代にはあのイェニチェリ軍団の兵員を供給地でもあった。更に近代の共産主義支配国家や、近隣のルーマニアやハンガリーやセルビアなどとの関係を考えると色々混乱してしまうがヨーグルトとバラ香水だけでない東欧の国をもっと知りたいと思った。2015/10/01

猫森

2
ブルガリアの成立から現代までを概要。比重は近現代史が8割。大陸が一続きであるため、当然ながら西欧やロシアとのかかわりと宗教問題を抜きにしては考えられない。ブルガリア帝国の始まりを知った時には「えっ、それでいいの?」と思ってしまったのは、植民地支配を経験せず、また海に囲まれた島国育ちの日本人ならではの感覚なのかも。この本はイギリス人が書いたものなので、ブルガリア人が自国の歴史をどう綴るかに興味が沸いた。バルカン半島、ほんとうに複雑で不思議で限りない魅力に満ちています。民族って何だろうと改めて思った。2014/04/20

鈴音

2
先史時代のトラキア、マケドニアなんてところから始まったのでおよよ?と思ったが、1章の最後にブルガール族が登場して最初のブルガリア国が成立したあたりから今のブルガリアの国につながった歴史が始まった。本の半分ほどが20世紀の内容となっている。2014/01/02

古隅田川

1
翻訳文のためか、著者の感情がにじみ出るような箇所はなく、淡々と書かれている。地名と人名に馴染みがないせいもあり読みやすくはなかった。だが、バルカン半島の諸民族、トルコ、西欧の大国、そしてロシアとの関係の中で懸命に生きてきたブルガリア人の歴史を知ることができたと思う。 ブルガリアはオスマン帝国に約500年間支配されながらも独立を回復した。ブルガリア語も維持している。その一方、第一次、第二次両大戦では中立を望みながらも参戦に追い込まれ、ともに敗戦国になっている。しぶとさと不器用さを併せ持っていると思った。 2023/04/25

かば◎

1
旧東欧各国史はそれぞれ興味深いが、ブルガリアに関しては知識が薄いなあと思っていたところ、図書館で見かけて。先史時代からの長い歴史が……と語り出しながら中世はパタパタと片付けられ、全頁の約1/3ほどでもう近代入り。第二次大戦中におけるブルガリアは「正規軍相手には枢軸国軍としか戦ったことがない枢軸国」という変な国だが、その背景、政治情勢などが(だいぶ頭が混乱するが)伺えてよい。国王ボリスの「我が軍はドイツ贔屓、我が妻はイタリア人、我が国民はロシア贔屓。ブルガリア贔屓なのは私だけだ」という言葉が印象深い。2015/09/10

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