内容説明
本書において、著者はこの分野を特徴づけている問題点や概念、時には困難なものまでを吟味し、今日の著者自身の見解の、最新の状況を提供している。本書は、ストレス、情動、対処に関して我々が知っていることと知らないことを吟味するために考案されている。知識の豊富な読者をひいきにしたいとは考えずに、できるだけ特殊用語を避けて読みやすくなるよう努めた。
目次
第1部 哲学的課題(認識論とメタ理論)
第2部 科学的分析の諸レベル(ストレスと情動;心理的ストレスと評価;情動と評価;対処)
第3部 研究の応用(ストレスとトラウマ;特定集団におけるストレス・情動・対処)
第4部 ナラティブな観点(情動ナラティブ―革新的新研究法;15種類の情動それぞれのナラティブ挿話)
第5部 臨床的諸問題(健康・臨床的介入・展望)
著者等紹介
ラザルス,リチャード S.[ラザルス,リチャードS.][Lazarus,Richard S.]
1942年にニューヨーク市立大学にて文学士号を取得。第二次世界大戦における軍務の後、1946年に大学院に戻り、1948年にピッツバーグにて博士号を取得。ジョーンズ・ホプキンス大学、クラーク大学にて教授となり、その後1957年にカリフォルニア大学バークレー校へと移籍。ジョーンズ・ホプキンスとクラークでのラザルスの研究歴は、動機づけられた個人における認知の相違に関する新しいスタイルの実験が中心。1969年にグッゲンハイム特別研究員となり、1988年にはドイツのマインツ市にあるヨハネス・グーテンベルグ大学から、1995年にはイスラエルのハイファ大学から、それぞれ名誉学位を贈られる。1989年、アメリカ心理学会(APA)から優秀科学貢献賞、APA第38部門から健康心理学への特別貢献賞を受賞。さらに、1984年には心理学における優れた科学功績のためにカリフォルニア州心理学会から表彰。1991年、バークレーの名誉教授
本明寛[モトアキヒロシ]
早稲田大学名誉教授
小川浩[オガワヒロシ]
愛知みずほ大学
野口京子[ノグチキョウコ]
文化女子大学
八尋華那雄[ヤヒロカナオ]
中京大学
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