内容説明
なぜ、これを買ってしまうのか―その理由は「デザイン」にあった!人とモノとの関係をとらえ直し、「認知デザイン学」の可能性を切り拓く入門書。
目次
序章 心ときめく日常生活の心理学
第1章 魅力あるもののフィールドウォッチング
第2章 感性と感情の認知科学
第3章 感じることはわかること
第4章 経験と物語が支える魅力
第5章 デザインの現場では何がなされているのか
第6章 魅力・感動デザインの光と影
第7章 実践から理論へ
最終章 デザインとデザイン学の向かう先へ
著者等紹介
荷方邦夫[ニカタクニオ]
金沢美術工芸大学美術工芸学部准教授。1972年生まれ。筑波大学大学院心理学研究科単位取得退学、博士(心理学)。専門は、認知心理学・教育心理学。大学では、心理学をベースに教育学・デザイン論・メディア論などを幅広く教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Thinking_sketch_book
13
★★★★☆ ノーマンとデザインと認知心理学からこの本にたどり着きました。デザインに関する本は個々の専門図書はあるものの全体を簡潔に解決した本が無いのでこの本の狙いは嬉しい。本書も認めている通り学問として体系づけられていないので、これからも期待したい。2013/11/03
なおじん
7
☆3 生活とデザインのつながりについて、わかりやすく説明されています。2016/10/12
森
7
図書館で借りて、斜め読みです。実践的な内容ではなく、教科書的なことを再構築している感じです、教科書ですね。少し残念です、心理学的なアプローチがあるかと思うと、普通の感覚であれば気づくような内容でしたし・・・。もっとクロスオーバーが見られるとも思ったのですが少し残念。2016/06/12
mizzan72
6
デザインに馴染みの薄い方には、「デザイン」=「図案」や「装飾」……等々と解釈されてしまうことが多い。本書は、認知心理学の観点からのデザインの役割を、体系的にまとめた一冊。……と言っても、5年前の著作であることもあり、2018年現在では、デザインを意識する者なら当然踏まえていなくてはならない内容です。特に目新しさは感じません。しかし、これからのデザインは、人間中心の方向へ向かうべきである、との結びには共感します。作る側と使う側どちらの立場でも、心に置いておきたい、と感じる一冊でした。2018/06/25
たつ
3
デザインは見た目だけじゃない。人の心を動かすもの。認知心理学の視点で人はデザインに対してどう反応するのか、どんなデザインに人は心を動かされるのかをそっと教えてくれる。人の行動を促すアフォーダンスデザインには少し興味が持てる。2023/03/18