内容説明
“マネジメント”は“管理・統制”ではなく、目標を達成するために作業方法を変える努力のことである。激励や叱責に代わる科学的な行動原則を解明した書の新訂版。
目次
マネジメントの原則
企業文化
行動の意味
ウィークリー・マネジメント
マネジメントの手法
マネジメントの着眼点
マネジメントの進め方
不振の克服策(体質手術の進め方)
チェーンストアのシステムづくりと組織的運営
マニュアルの意味とつくり方
アウトプット・マネジメント
あるべき経営効率
著者等紹介
渥美俊一[アツミシュンイチ]
1926年、三重県に生まれる。官立第一高等学校文科を経て、1952年、東京大学法学部卒業。読売新聞社経営技術担当主任記者として「商店のページ」を一人で編集・執筆。1962年から、チェーンストア経営研究団体ペガサスクラブを主宰。現在、加盟六〇一社で、わが国唯一のチェーンストア経営専門コンサルティング機関である日本リテイリングセンター・チーフ・コンサルタント。ほかに日本チェーンストア協会相談役(元同初代事務局長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kubottar
9
個人的にはドラッカーよりも読みやすかった。とにかくシステムが一番大事と何度も出てくる。日本式システムの最たる精神論がまかり通る現場とは相反するのでアメリカ流を組み込むのは難しいところは無理かもしれない。2014/05/17
はち
5
@90 理論が確立されているため非常に分かりやすい。これをどう、どこまで実践に落としこむか。現場は思った以上に実態を把握できてない。まずは観察からか。2016/12/11
satochan
2
その名の通り、マネジメントについて書かれている。行動分析学的に、抽象的な言い方は極力排除して書かれていると思う。この本のいいところは、労働基準法は守れと書いてあること。責任の所在や、マニュアルの意味なども、わかりやすい。誰でもできるものを作る。直すものは直す。マネジメントに関わらず、時々物事を整理して考えるときに読みたい。この本を読んだら、部下が悪いと言う前に、自分の行いや指示の仕方を考え直せるんじゃなかろうか。行動、評価、改善する。この作業を続ける、どのようにすればそれができるか。まず、そこから考えよう2014/02/10
uburoi
1
企業文化を身につけるには15年ぐらい同じ会社に務めているべきだそうだ。著者は読売新聞社の記者を長年やっていて読売マンとしてのニオイをすっかり身につけペガサスグループを創始した。「考課」という言葉、この本で知った。評価とは違う。管理者が知識不足、経験不足を見つけてやることだそうだ。それができない上司は99%自分もその作業をマスターしてないからだと喝破する。ビジネス書にはちょっと見られない痛快感のある書物だった。2015/12/13
頚椎は大事
1
会社の推薦図書。興味のないところは飛ばしながら読んだ。小売業を科学している。知らないことが多く参考になった。個の熟練ではなく、組織・しくみを重視しているところがアメリカ的だなあと思った。見た目ほど固くなく読みやすい。2014/01/26