内容説明
本書の主たる「目的」は、最近20年来の「倫理」論文の解釈をめぐる“羽入―折原論争”、並びにその周辺の“論議”を、“文献実証主義的解釈の方法的規準”として“理念型的”に構成し、且つそうした“解釈”の“倫理問題”として「総(小)括」することにある。また、その際の副次的関心事として、特に『マックス・ヴェーバーの犯罪』における「大塚の引用文」の“引用”と「職業義務の思想」を主語とする“引用”は、いわゆる“特定不正行為”や“著作物の同一性保持権侵害”に該当することが、明確である。
目次
まえがき―主に、本書の執筆動機・経緯、検討課題、目的及び構成について(概要)
序章 “聖語(句)”の“引証”にこだわる“(文献)実証主義的妄断”
第1章 『マックス#ヴェーバーの犯罪』における“特定不正行為”への“疑惑”及び「倫理」論文の当該箇所の“構文解釈”をめぐって
第2章 慣用句(語)・成句(語)や諺の引用及び「倫理」論文におけるその意義(中間考察)
第3章 『マックス・ヴェーバーの犯罪』における“特定不正行為”
第4章 “「倫理」(論文)論争”に並行する当該箇所の“構文としての誤解”
結章 「倫理」論文解釈の倫理問題
著者等紹介
茨木竹二[イバラキタケジ]
いわき明星大学名誉教授。『「倫理」論文の解釈問題』理想社、2008年『ドイツ社会学とマックス・ヴェーバー―草創期ドイツ社会学の固有性と現代的意義』[編著]時潮社、2012年など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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