内容説明
“歴史主義”への“自然・実証主義”の大々的侵入に対し、固有の「対案」をもって臨んだ結果としての、M・ヴェーバーらのドイツ社会学の成立と“歴史主義革命”―今やこの「対案」が、既に国際化し硬直化した“実証主義的”現代社会学に、改めて反省を迫る。
目次
草創期ドイツ社会学の固有性と現代的意義―論議の基調と課題
ドイツ社会学の成立と影響(ドイツ語圏社会学の初期の活動の場としてのヴィーンとグラーツ―一九〇〇年ころのオーストリアにおける社会科学者の団体活動;ドイツにおける社会学とドイツ社会学―一九〇〇年頃の歴史主義の革命と「ドイツ」社会学の成立;明確に限定された開始か?―ドイツ社会学会第一回大会の意義をめぐって;差異性の文化人類学、共通性の文化人類学―恥と罪の文化区分が後世に与えた影響)
M.ヴェーバーと同時代人の社会学(ジンメルの社会学と哲学;イェリネクとヴェーバー―特に人権の起源と「国家社会学」をめぐって;ゾンバルトの資本主義論とヴェーバー;ウェーバーとウェルフリンにおける直感的合理主義―両者の理想型による合理的意味解明の親和性)
M.ヴェーバーの社会学(ニーチェからヴェーバーへ―「ルサンティマン」説をめぐって;範疇論文とトルソの頭―『経済と社会』(旧稿)の社会学的基礎範疇
マックス・ヴェーバーの社会学を理解するための一つの接近方法―社会経済学のプログラムの文脈における社会学の形成
学会会議報告「第三回 日本‐ドイツ社会学会議」)
著者等紹介
茨木竹二[イバラキタケジ]
いわき明星大学・人文学部・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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