内容説明
期待いっぱいで進むオバマ・グリーンディールは、危機克服の決め手となるか?なりふりかまわぬ大恐慌回避策は、逆に資本主義の危機を増幅しないか?『資本論』研究の泰斗がGM破綻にいたる金融・経済危機の推移を詳しく追跡。
目次
1 金融危機の発生(危機の背景―金融グローバリズム;サブプライムローン問題発生;中国の経済バブルも崩壊へ)
2 金融危機から経済危機へ(“擬制”的経済の世界化と破綻;日本経済への波及;世界的金融破綻―実体経済危機へ)
3 金融・経済危機の原因(金融証券化商品の世界的拡散と投機;新自由主義の破綻)
4 金融・経済危機対策(金融危機対策;産業・雇用対策;危機対策による危機深刻化)
5 金融・経済危機の経済学(新自由主義批判の理論的基礎―友寄英隆『新自由主義とは何か』に寄せて;金融危機の経済学批判;基礎としての株式・擬制資本論;金融・経済危機の歴史的位相(総括))
著者等紹介
鎌倉孝夫[カマクラタカオ]
1934年2月・東京生まれ。1956年3月・埼玉大学文理学部卒業。1961年3月・東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。1961年4月~1999年3月・埼玉大学助手、講師、助教授、教授歴任。2000年4月~2006年3月・東日本国際大学学長。現在、埼玉大学及び東日本国際大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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