内容説明
「100年に一度の金融・経済危機」に逢着し、本書テーマの「もう一つの構造改革」のありようが、いま、緊急に問われている。これに応えるべく、初版の議論を踏まえ、オルタナティブな社会経済システムのマクロ像を大胆に提起した「序章社会的・連帯経済体制の可能性」を大幅増補。
目次
序章 社会的・連帯経済体制の可能性(はじめに―オルタナティブ像の明確化の緊急性;社会的・連帯経済体制とは何か(その1)
ハーバーマス読解の掘り下げ ほか)
1部 社会的企業の促進に向けて「もう一つの構造改革」―持続可能な21世紀社会経済システムと新しい歴史主体像を求めて(グローバリゼーションと「社会的経済」―グローカルな、新たな「公共性」を求めて、あるいは、ハーバーマスとの批判的対話;「平成長期不況」とは何であったか―小泉・構造改革と「ポスト・小泉」改革へのオルタナティブ;「複合的地域活性化戦略」―「内発的発展論」と「地域構造論」に学ぶ ほか)
2部 補遺 社会科学の揺らぎと近代西欧パラダイムの転換―主体とシステムの二項対立を超えて(経済学の危機はいかにして克服しうるか―「宇野理論」の可能性あるいは社会運動論への道行き;新しい主体の芽―他者と互いに交響し得る自律的協働体を;社会科学の揺らぎ―「段階論」の見直しと保守的解釈学の検討 ほか)
著者等紹介
粕谷信次[カスヤノブジ]
1940年、東京に生まれる。1969年、東京大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。同年、法政大学経済学部助手、以後、同専任講師、同助教授を経て、同教授(日本経済論担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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