内容説明
『ユートピアだより』から「イーハトヴ」へ。1896年没したW・モリスの芸術思想は、奇しくもこの年に生まれた宮沢賢治の世界へと引き継がれた。多くの実践的取材、菊池正「賢治聞書」の新資料の発掘、100点を越す写真・図版などで2人の天才を環境芸術の先達と解いた本書は、21世紀「新しい賢治像」の提示である。
目次
社会改革家としての賢治とモリス
第1部 宮沢賢治「羅須地人協会」の群像(「賢治聞書」 伊藤与蔵(聞き手・菊池正)
「羅須地人協会」二世の座談会)
第2部 賢治とモリスの環境芸術(環境芸術へのアプローチ;「地人芸術」の思想と教育;世界から見たイーハトヴ;「賢治・モリス」問題の解決;宮沢賢治とロシア革命;W.モリス in JAPAN;モリス「科学から空想へ」;なぜ賢治をモリスから引き離すのか?;賢治とモリス、その現代的意義)
世界で一番美しいムラを旅して
著者等紹介
大内秀明[オオウチヒデアキ]
1932年東京生まれ。1955年東京大学経済学部卒業。1960年同大学院博士課程単位取得退学。1963年経済学博士(東京大学)。1960年明治学院大学経済学部専任講師。1961年東北大学教養部講師、その後、助教授、教授を経て1992年東北大学退官。1993年東北科学技術短期大学学長東北大学名誉教授。1999年東北文化学園大学総合政策学部教授、2003年定年退職。現在、(社)中小企業研究所理事長、(財)みやぎ建設総合センター所長(いずれも非常勤)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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