内容説明
新商品開発の経緯、マーケット創造の現場を描く。ゼロサム・ゲームの中でデリバティブを導入し、生き残りを図る銀行。政府による規制や金融危機への対応策を批判的に分析、銀行業本来の役割を振り返り、その未来を展望する。
目次
第２部 銀行業を理解する（新しい合併―技術と規模；トレーディング―ゼロサム・ゲーム；デリバティブ―コンピューターが支配する；悪い例―ベアリングズ）
第３部 政府の介入（政府の乱心―Ｓ＆Ｌの破綻；ＦＲＢなどの規制当局；銀行検査）
エピローグ 銀行業の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
22
上巻に引き続いて読んでみました。内容的にはかなり昔のことですが、最近のことのように感じられます。アメリカの中小銀行がかなりひどかった時期を分析していますが、最近のアメリカの有力者の講演によるとまたバブルのような時代が来ているようです。あまり学習効果というのがないのでしょうか？アメリカに比較すると日本のほうがまだ監督機関の先読みによって、経営統合などで危機を脱する方向に行きそうですが。この本ではすきまを狙う銀行が生き残るといっていますが。2014/11/10
