内容説明
時代よりも10年早くソ連体制崩壊を試みて西側に寝返ったスパイが、KGBの内部にいた―。その名はコードネーム「フェアウェル」。36年間にわたる防諜活動のスペシャリストとして「フェアウェル」事件を指揮した元DST(フランス防諜機関)長官が今こそ明かす、命を賭けたスパイの激烈・孤独のたたかい。
目次
第1部 稲妻のフェアウェル(ロシアより愛をこめて;モスクワでの至難の任務;KGBのコレクション)
第2部 歴史の舞台裏で(ゲシュタポの記録文書から;植民地独立時の混乱;非合法工作員の小世界;もぐら狩り;スパイ相手の目隠し鬼ごっこ)
第3部 脆弱なるデモクラシー(新たな脅威と旧態依然の方策;嫌われ稼業;ソ連・東欧の大変動を越えて)



