内容説明
ノーベル賞詩人パステルナークと従妹オリガとの間に交わされた往復書簡。美しく聡明な従妹への思いを告白する20歳の手紙から、秀れた芸術学者として生涯学究の道を歩んだオリガの死までの45年間、戦争・革命・スターリン時代・ふたたび戦争・戦後粛清と、激動する国家社会体制の中で、愛を語り文学を語った二つの知性の対話。
目次
第1章 美しい従妹への思い
第2章 ドイツでのめぐりあい
第3章 革命の日々に
第4章 詩人と芸術学者
第5章 不安な予感のもとで
第6章 大粛清の時代
第7章 ドイツ軍のソ連侵攻
第8章 『ドクトル・ジバゴ』の執筆へ
第9章 励ましといたわりの日々