感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポン・ザ・フラグメント
6
古書店で購入。詩人丸山薫の夫人が主に戦前の思い出を語った本。モガの代表みたいに語られるマネキン・ガール業について、けっこう詳しく書かれている。戦争が始まってもずいぶん切迫した状況となるまで仕事はあったようで、これはこの間読んだ「主婦の友」の美容広告の本と同じ驚きだ。もう一つ驚いたのは、戦後三越からマネキンクラブ復活の依頼があったという話。著者は断ったが、きっと他の人のところへ話は行っただろう。いったい、いつ頃までマネキン・ガールというのは存在したのか。戦争を断絶線と見るのは安易すぎるんだろうな。2018/03/09