ドクトル・ジバゴ 〈1〉

ドクトル・ジバゴ 〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 424p
  • 商品コード 9784788780057
  • NDC分類 983
  • Cコード C0098

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

115
初読。ロシアの物語を繙くときは、いつも長く覚えにくい名前に戸惑う。当事者の彼らも、「ユーラ」「トーニャ」「ラーラ」などの愛称で呼び合うことが必須ではなかろうか。物語は「ユーラ」(ドクトル・ジバゴ)が「トーニャ」と結婚し従軍して医療に当たるが負傷し退役してロシア革命に巻き込まれ地方に逃れ、一方「ラーラ」は辛い過去を振り切って「パーシャ」と結婚するがパーシャは死んだとされて従軍看護婦となり、ジバゴと遭遇するというところまで。「戦争と平和」ほどのダイナミックさはないが、ロシアらしい物語の展開である。G1000。2024/02/11

ころこ

47
歴史を大文字の政治史として書かないのであれば、一体どの様に表象することが出来るか。倫理の規範としてあり得た架空の誰かの生き方に託す、というのが多くの小説家の試みた回答であり、この類の歴史を扱った小説に大衆に歴史を語る以上の意味があるということに最近気付きました。とはいえ、一見してロマン主義的な本作が成功しているとは言い難いと思います。共産主義革命の目的論に対して人間的な対応をすることがその都度困難を生じさせる。肝心の人間の造形が彫琢されていないという印象は、多くの読者が感じたことなのではないかと思います。2022/05/16

かもめ通信

21
○十年ぶりの再読。入れ替わり立ち替わりいろんな人が登場する上、同じ人物でも呼称がいろいろで、おまけに主題はなに?主役はどこ?と訊ねたくなるぐらいうねうねしている……これぞ、ロシア文学という感じが懐かしいかも。かつては読み飛ばした気がする巻末の注解「人名のシンボリカ」が今読むとなかなか興味深い。2020/04/24

あっきー

16
⭐2 以前読んだ「静かなドン」もロシア革命戦争時代の話であったし、連休で同じような長編をマッタリ読みたい気分だったので読む、主人公が医者なので「チボー家の人々」にも共通点がある、ただこっちはマッタリし過ぎで上巻まではほとんど盛り上がり所も無く、評判では名作という話だが退屈で途中で止めたくなってきた2025/05/04

shinn

14
読むスピードがめちゃくちゃ遅くなった。老化?久しぶりに読むロシア小説の人名が長いから?前に読んだモラヴィアはヌーヴェルバーグ、これはフラッシュバックのような展開でソビエト映画のモンタージュ理論?20世紀は映画の理論が小説のドラマツルギーに影響を及ぼしているの? しかし読み進むにつれて1章ごとのディテールや断片のイメージはパステルナークの詩人としての資質に関わっているのではないかと想像して、文章を追う快楽を覚えるようになった。それにしても第1次世界大戦からロシア革命の生活者のリアリティが当時のスタ…字足らず2020/10/30

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