能登半島記“未完”―被災記者が記録した300日の肉声と景色 みんなで一緒に揺れ、泣き、耐え、生きてきた。

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能登半島記“未完”―被災記者が記録した300日の肉声と景色 みんなで一緒に揺れ、泣き、耐え、生きてきた。

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784788719989
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0036

出版社内容情報

あろうことか元日だったから、インパクトが強かったから、覚えている方は多いかもしれません。でももしかしたら、遠く離れた場所の、遠い昔の話だと感じている方もいるかもしれません。2024年1月1日午後4時10分。能登半島地震です。あの日から、300日を数えます。この地に拠点を置く地元メディアの取材者として、ペンを握っています。今なお傷が癒えず、痛ましさ残る被災地を歩き、声なき声に耳を傾ける日々です。平地が少ない急峻な半島です。その昔から、多様な魅力を育んできた地形がネックとなり、なかなか復興が進みません。停電、断水、通信障害道路寸断、がれきの撤去…。どの項目をみても、2016年の熊本地震よりも、その5年前の東日本大震災よりも、難航している感が否めません。
それでも、です。能登の人たちはくじけず、励まし、支え合います。「大丈夫。何ともない」を意味する「なんとんない」。奥ゆかしく、控えめに語るのです。

■8カ月後、再びの試練
「千年に一度」の大地震から8カ月余り、9月下旬のことです。今度は「百年に一度」の記録的な豪雨が能登を襲ったのです。大小の河川が氾濫し、大規模な土砂崩れが相次ぎ、いくつもの集落を孤立させます。地震で助かった能登の命をのみこみます。「なんとんない」を口にする力、もう残っていません。
傷口に塩をもみ込まれた多重被災の地。誤解を恐れず、オブラートに包まず、言います。能登の危機だと感じています。そんな今こそ伝えたくて、1人でも多くの人に目を向けてほしくて、筆を執りました。北陸中日新聞の朝刊「能登版」に、あの日以来、1日も欠かさず掲載を続ける掌編コラムに新たな書き下ろしも加え一冊にしました。東京新聞の朝刊「特報欄」でも再掲されている小さな囲み記事のシリーズです。「何があっても、北陸中日新聞は恐れません。能登半島という大きな船を降りません。大きく揺れても、たとえ沈みそうな危機に瀕しても、握ったオールを放しません。能登のために、本気で泣ける記者が乗っているのです。現場を知れば知るほど、今は『復興』という言葉を気安く使えません。けれど、必ず夜は明ける。そう信じます」-。これは地震から1カ月の節目に合わせた「能登版」で、取材現場を統括する七尾支局長として誓ったメッセージです。この思い、少しも揺らいでいません。

内容説明

能登で暮らし、誰かと会い、うんうんとうなずき、共感し、怒り、泣き、一緒に数えてきた300日。このコラムは、すぐ目の前の、その瞬間を切り取った記録です。まぶたに焼きついて離れない記憶です。あの日を知る被災者の1人として、休むことなく伝えている被災地のリアルです。

目次

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月

著者等紹介

前口憲章[マエグチノリユキ]
中日新聞北陸本社(北陸中日新聞)七尾支局長。金沢大学卒業。入社後、ほぼ石川県内で取材活動をしてきた。本社報道部では警察司法キャップや石川県政キャップ、遊軍キャップ、ニュースデスクなどを担当。多面的な調査報道にも取り組む。2023年3月から現職。翌24年の元日以降、被災した支局で地震取材を指揮する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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