飛ぶ大学―北川辺発・金沢着の旅で考えたこと

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飛ぶ大学―北川辺発・金沢着の旅で考えたこと

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  • サイズ 46判/ページ数 184p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788718609
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

私が教育界に身を置いたのは1972年のことである。大学卒業後、埼玉県の東部北端、北川辺町(現在加須市)麦倉にあった当時の埼玉県立北川辺高校(2010年閉校)が私の初めての赴任先であった。
この町、埼玉県側から見ると、利根川の唯一川向うの北にある、茨木・群馬・群馬県と境を接する飛び地である。渡良瀬川と利根川にはさまれ、北・東・南側に重厚長大な堤防が囲む輪中の地でもある。その合流点の近くに東武日光線の利根川鉄橋があり、轟音とともに通り過ぎると、春には堤防の土手に菜の花の咲き乱れ、雲雀のさえずりが喧しい、まことにのどかな田園地帯であった。
(中略)
ともかく北川辺での勉強不足を痛感した私は、その後職を辞し、講師等のアルバイトで学費を稼ぎながら、大学をやり直し、辛うじて大学院を修了した。一生講師生活でもと覚悟を決めた1985年、恩師成田十次郎先生(当時筑波大学教授、2022年8月、89歳ご逝去)の計らいで、盛岡大学文学部に職を得た。その後1988年金沢大学に転じて、2015年、定年退職と共に金沢星稜大学に移った。だがこの間、教育や研究に対する思いは北川辺の原点のままである。
金沢星稜大学のある御所町近辺は金沢市の北部、浅野川と金腐(かなくさり)川ほかを合わせ、河北潟を経て日本海に達する大野川水系に囲まれた地帯である。河北潟は渡良瀬遊水池を思わせるし、蓮池なども点在する。そうした環境から、私はこの地を「金沢の北川辺」と勝手に呼んでいる。
利根の北川辺に立ってからちょうど50年。私の教師人生は、まもなくここ金沢の北川辺で幕を下ろすことになる。もう最終幕が下りかけている。老教員のかすれがちな声のよしなしごとでしかないが、どうか意のあるところをお汲み取り頂き、お聞き苦しい点はご寛恕いただきたい。
思い起こすは、お世話になった大勢の人々の筆舌に尽くしがたい様々なご厚意である。すべての人々に万感の感謝の思いを抱きつつ。
(「おわりに」より抜粋)

内容説明

エーリッヒケストナー『飛ぶ教室』(1933年)。「飛ぶ」、fliegendeは英語だとflyingのことです。不思議なことばです。ワーグナーに「フライング・ダッチマン」(さまよえるオランダ人)というオペラがあって、この世と煉獄の間をさまよう幽霊船の意味だとか。つまり、子どもから大人の間をさまよいながら成長する少年たちの学校の様子と内面を描いたビルドゥングス・ロマン(成長の様子を描いた小説)なのです。この「飛ぶ」(途方にくれながらさまよう)時期、ベク先生のような大人が果たす役割は重要です。

目次

第1章 大学を考える
第2章 先人に学ぶ
第3章 女性イノベーターに学ぶ
第4章 郷土を知る
第5章 生き方を考える
第6章 困難を力にする

著者等紹介

大久保英哲[オオクボヒデアキ]
1950年青森県生れ。(72歳)。1997年博士(学術)。盛岡大学講師、金沢大学助教授、教授。2015年名誉教授、金沢星稜大学特任教授、2020年金沢星稜大学女子短期大学部学長を経て、2022年より金沢星稜大学学長。専門は体育・スポーツ史。「地方からの日本体育史」をライフワークとする。「近代日本体育史における林正十郎『木馬之書』(推定1867年)の意義」で日本体育学会賞(最優秀論文)。体育史学会会長歴任。スキー・スケート、テニスなどスポーツを趣味とするが、近年は伊能忠敬にあやかり「散歩学」にいそしむ。その折考えたことなどを「学長コラム」「学長室の窓から」(ウェッブ)で公開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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