出版社内容情報
私たちは今、高度情報化社会を生きています。情報化はコロナ禍でさらに加速し、遠隔医療、キャッシュレス決済、ネット通販、リモートワーク、オンライン授業など、私たちは日々、インターネットの恩恵を受けています。
大人もそうですが、子どもたちも小さい頃からデジタルデバイスを通じて、ネットにつながる世界となりました。
文部科学省は近年、「主体的・対話的で深い学び」を提唱しています。誤解を恐れずに書くと、これまでと教育の方法とは真逆の考え方です。1人1台情報端末を持ち、議論し、プログラミングに取り組む。自分で考え、表現させるためです。
ネット、スマホの存在感が高まり、どう付き合うかは子どもの大きな課題です。本書では、保護者が「子どもにスマホやネットにどう関わらせられるか」を一緒に考えます。
子どもは自転車に初めて乗るときに、転んだり、倒れたりして痛い思いをして覚えながら次第に乗りこなしますが、「ネット依存」「自画撮り被害」「誹謗中傷」「ネットいじめ」などのネットでの失敗は子どもの一生を左右します。 「スマホやネットを自由に使わせ、失敗から学ばせろ」、つまり100パーセント自由派には断固反対です。100パーセント自由派はかっこよいですが無責任です。
「スマホやネットは危険だから大人になるまで使わせない」、つまり絶対ダメのゼロ派も無責任です。今の時代にスマホやネットを使いこなせないことは大きなハンデです。スマホネイティブ世代には、ネットもリアルも両方大切です。そういう時代の作法や流儀、対処を身に付けていくことは、もはや「品格」です。
これからの時代は、ネットやネットを「品格を持って」「正しく怖がり賢く使う」、そういう姿勢が求められます。100でもゼロでもなく、30か、50か、80か、大人と子どもで試行錯誤していくしかありません。残念ながら、歴史上のどこにも、世界中のどこにも、この経験の答えはありません。私たちが作っていくのです。
内容説明
これからの時代、ネットやスマホのリスクを正しく怖がり、賢く使おう!子どもには自律の手助けを。親は自律できるよう手伝いを!ネットのトラブルはリアルで予防・解決!
目次
ルール作り編(ルールを作る前に;ルールの作り方;ルールの運用法)
トラブル解決編(スマホ社会の歩き方;リスクを確認、トラブル回避;子育ての悩み、解決のヒント;夫婦・家庭でできること)
資料編
著者等紹介
竹内和雄[タケウチカズオ]
兵庫県立大学准教授。1987年神戸大学教育学部卒業。公立中学校で20年、生徒指導主事等を担当(途中、小学校兼務)。1999年兵庫教育大学大学院修了。博士(教育学)。2007年寝屋川市教委指導主事。2012年より現職。2005年に起きた大阪府寝屋川市の事件をきっかけに携帯、ゲーム、ネット対策に取り組む。2007年読売教育賞優秀賞受賞。2012年日本道徳性発達実践学会研究奨励賞受賞。2014年ウィーン大学客員研究員。生徒指導を専門とし、いじめ、不登校、ネット問題、生徒会活動等に重点的に取り組んでいる。総務省、内閣府等で子どもとネット問題についての委員を歴任。文部科学省「学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議」座長。現在、本務の傍ら、ネット問題を中心に教職員や保護者向け講演を年間80回担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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