なぜシブヤの小学2年生はタブレットを使いこなせるのか?―非カリスマ型リーダーのICT改革戦略

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なぜシブヤの小学2年生はタブレットを使いこなせるのか?―非カリスマ型リーダーのICT改革戦略

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  • サイズ 46判/ページ数 183p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788717916
  • NDC分類 375
  • Cコード C0037

出版社内容情報

ここは渋谷区のとある小学校2年生の教室です。
教師が「タブレットを用意して」と声をかけると、子どもたちは筆箱やノートと同じようにタブレットを取り出し、机の上に置きます。そのまま自分でタブレットを起動させ、教師が指示したアプリを開いて使い始めます。
不具合があった子どもたち数名が手を挙げると、教師は席の近くまで近づいて画面をのぞきこみ、不具合解消のためのアドバイスをします。決して誰も大騒ぎすることなく、授業は進行していきます。
子どもたちはタブレットに向かうだけでなく、時には教師の話に耳を傾け、時には周囲の同級生たちと話し合いをします。タブレットに向かっている時間は授業内で合計15分ほど。タブレットを使うことが授業の目的ではなく、児童に何を学ばせたいか授業のねらいが明確にされていて、その手段としてタブレットが有効に取り入れられていることがわかります。
視察に来ていた大学の先生が、この光景に「小学2年生がここまでタブレットを扱えるのですか!」とたいへん驚かれていました。それに対して、当時教育委員会の教育長だった私は「この学校だけではありません。区内すべての学校の子どもたちが同じように扱えます」とお答えしました。
この2年生のクラスに特別ICTに長けた先生がいる、もしくは優秀な子どもたちがいるからというわけではありません。現在の渋谷区の小中学校ではあたりまえの授業風景です。
ICT推進校だけではなく、どこの学校、教室でも同じような授業が繰り広げられています。
渋谷区の全小中学校の児童・生徒にタブレット一人一台貸与が始まったのは2017年(平成29)年9月のことです。それから4年。今では、誰もがどこでも使えるLTE回線を使用した「渋谷区モデル」は、全国に知られるようになりました。
私は全国に名の知られる、いわゆる「カリスマ教育者」ではありません。パソコンについては当初、ワードとエクセル、パワーポイントくらいの知識しかありませんでした。
後述しますが、渋谷区は都会のど真ん中にあるものの、繁華街を一歩抜けると落ち着いた住宅街が広がっています。いわゆる受験に強く、特別な教育を行う「有名公立校」が集まっているわけではありません。また、渋谷区の教育現場も当初は特段ICT教育推進を受け入れやすい土壌があったわけでもありません。教師たちは日々の授業研究と校務に精いっぱいで、新たな試みを受け入れる余裕を持ち合わせていないことは、渋谷区でも変わらなかったのです。

現在、渋谷区はICTの先進自治体として、全国からの視察が止みませんが、もし、そこに私が貢献できたことがあったのだとしたら、地味ながらも、誰もがある程度納得し前向きに「やってみよう」と思えるような方針や施策を打ち出せたことにあるのではないかと、振り返っています。

GIGAスクール構想で1人1台の端末環境が実現した今、「いきなりタブレット」に戸惑っている校長や副校長、教師の方々、教育委員会の方々が多くいることでしょう。そんな皆さんに、私の経験が

内容説明

一介の教師から「統括校長」、さらには渋谷区の「教育長」になった非カリスマ型リーダー。人を動かすために打ち出したのは「超マイルド戦略」!部下を「叱らない」「ダメ出さない」「見捨てない」。ダメな学校・教師の「良さ」にスポットを当てる!教師や子どもは「外部」から見られると変わる!明確なルールをつくり「セキュリティ」を確保!全国から大注目のICT教育をつくったリーダーの戦略。

目次

第1章 ICT時代の到来。校長はどう舵をとるべきか(たった40台のタブレットでスタート;なぜ「ICTを使うのか」という理由を発見 ほか)
第2章 「ダメな学校」はない。「ダメな先生」もいない(教師からは反発、区民からはクレーム;ピンチをチャンスに変える! ほか)
第3章 「渋谷タブレットの日」をやろう!(すべての区立小中学校で「渋谷タブレットの日」を実施!;度重なる困難を突破できた原動力)
第4章 コロナ禍で加速する「学校デジタル化」(コロナ禍で浮き彫りになった「これからの学び」;スムーズな新システム導入をどう実践するか ほか)
第5章 「学校デジタル化」に待ったなし!“未来の学校”に必要なこと(「学校デジタル化」における課題とは;デジタル化が進むからこそ大切にすべきもの ほか)

著者等紹介

豊岡弘敏[トヨオカヒロトシ]
1960年大分県大分市生まれ。文教大学卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了、東京都公立学校中学校教員、練馬区教育委員会指導主事・統括指導主事、葛飾区立桜道中学校校長、小金井市教育委員会指導室長、東京都教育委員会人事部主任管理主事を経て、2016年渋谷区立上原中学校統括校長、2018年渋谷区教育委員会教育長に就任、2021年3月任期満了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひさちゃん

6
中身は筆者が教育のICT活用に向け何をやってきたかをまとめた実践本。行間広く量はそんなに多くないので数時間で読めた。読み終わっての感想は、①子どもの姿があまり見えないな~②やっぱ組織ってトップの人の強い思いや信念が大事だよな~…の2つ。この手の本は、「私はこれした」と自画自賛的なことが多い。この本には筆者の部下の声が一部記載されているものの、やはり自画自賛的な感じがしてしまう。ただ、筆者が校長時代自らICTを活用して授業をし、率先して取り組む姿を示したというのは、本当によい校長先生だったんだなあと思った。2021/12/13

松村 英治

0
コロナ禍前後の話。今ではタブレットが当たり前になったけど、当時こんな取組を進めるのはやっぱりすごい。2025/06/14

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