内容説明
仕事は要領で決まる。「悩んだら一人で抱え込まない」「ドタバタするより工程表」「書類は半封筒にまとめて探す手間を省く」―。霞が関と県庁で事務員から事務次官まで経験し、最後は前例のない仕事(震災復興)まで経験した著者が、仕事を能率的かつ効果的に進める方法をすべて伝授します。これであなたも明日から仕事の達人。公務員38年、事務次官がすべて公開。
目次
第1章 楽しく仕事をしよう
第2章 時間と仕事の管理術
第3章 学校では教えてもらえない書類作成法
第4章 楽々資料整理術
第5章 よい評価をもらおう
第6章 あなたがつくるあなたの人生
著者等紹介
岡本全勝[オカモトマサカツ]
1955年、奈良県生まれ。東京大学法学部卒。自治省入省。富山県総務部長、総務省交付税課長、内閣総理大臣秘書官、自治大学校長、東京大学大学院客員教授、復興庁事務次官などを経て、2016年から内閣官房参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Monsieur M.
9
おそらく地方公務員向けの情報誌と思われる「地方行政」に連載されていたもの。主に公務員になって2〜3年くらいまでの人を想定して書かれているのか、語り口は優しく噛んで含めるようで、子供に向けて話しているよう。高校を卒業したばかりの若い職員が読むことも考慮しているのかな。著者自ら「初級編」と書いているだけあって、いちいち基本的で当たり前のことばかりではあるが、著者自身も「自戒を込めて」と書いている箇所もあるように、すべてこのとおりにできているという人は稀であろう。中級編も読んでみたい。2017/04/21
まる@珈琲読書
8
★★★★☆ ■自分の仕事もさることながら、若手の育成も意識しないといけない年代、職層になりつつあるので改めてお勉強。人に何かを分かりやすく体系的に教えようとすると、こういうポイントをまとめた本がとても参考になる。これで、ポイントを押さえて伝えながら、実務と往復すればそれなりに指導の型にはなりそう。2020/03/22
じん
8
ほとんど、当たり前の話である。その当たり前が、なかなか大事なのである。最近、「明るさ」ってけっこう大事と実感。こないだまで次官をされた方が、新人から若手向けに書いた内容。公務員でなくても、参考になるところがある。※実は仕事の課題ではなく、課長との人間関係が悩みp34、得意淡然、失意泰然。p233、過程で満足を得るには、努力が不可欠。「できる限りのことはやった」という満足感。p236、「仕事ができる」とは、1つ1つの仕事に誠実に臨み、優れた判断をし、周りを納得させながら良い成果を生むこと。p212※2019/10/12
よし
8
前復興庁事務次官による公務員の仕事の仕方講座。職場でのメモや説明資料の作り方などには役所ならではの文化も感じることができましたが、上司は部下に何を期待しているのか、服装や所作のあり方、1日の時間の使い方など、職業人に共通する部分も多く、若い人にも参考になるのではないかと思いました。「清く明るく美しく」は見習ってみましょうか。2017/03/13
YJ
7
事務次官レベルだと、分単位で頭を切り替えいかないと、仕事を捌くことが難しそう。中々面白かった!明るさは最大の武器。一人で悩まない。仕事の予定は前日までに。会議は仕事の敵。唾よりメモ。電話より電子メール。1枚にまとめる。家族が分かる文章を。役人言葉を使わない。原本を残して返すか捨てる。天動説にならないように、他人の意見を聞きましょう。服装で自分を良く売ろう。所作が人格をつくる。人生は日々の積み重ね。努力と誠実。2017/04/21