内容説明
本書では、国際難民法の発展と、難民や避難民の保護に携わる諸機関の設立が詳述され、さらに50年前の設立からUNHCRがかかわった大規模な難民危機の事例をたどっている。
目次
草創期
アフリカにおける脱植民地化
南アジアの分断
インドシナからの脱出
アフリカ、アジア、中央アメリカの代理戦争
1990年代初めの難民帰還と平和構築
先進諸国における庇護
旧ソ連邦における難民化
戦争と人道行動:イラク、バルカン地域
ルワンダの大量虐殺とその余波
移り変わる難民化の力学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
牛タン
1
UNHCR設立以来、50年に渡る難民支援活動の歴史。過去半世紀における難民問題の様相の移り変わりと、UNHCRや協力する難民支援団体がいかにその変化に対応してきたかの検証が主題になっている。そのため、これまでに発生したすべての難民事象を網羅的に取り上げるのではなく、難民問題や難民支援の歴史を考える上でターニングポイントとなる出来事が強調して取り上げられている。そして、そこで得られた反省や教訓、また新たに見えてきた課題が論じられている。複雑極まる難民問題だが、問題を整理して見通すことができた。2015/05/21
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