出版社内容情報
*詩的ことばとイメージの意味を「かさね」て共同生成される、「共感的関係のコミュニケーション」の提唱
人は「語る」ことによって他者と声や感情を「かさね」、詩的ことばやビジュアルイメージを通じてナラティヴを共同生成する。ズレながら通じあう共通項を見つける共感的関係のコミュニケーションの理論的枠組みと実践例を呈示、新たな発展への道を示す。
【目次】
内容説明
詩的ことば、イメージの語り―ことばにならない感動や経験を「かさね」共感する共同生成。私たちは、みんな違うがどこか似ている。コミュニケーションとは、「コモン(共通のもの)」をつくる働きである。平安朝の「かさねの色目」のように、ズレのある多様性を生かして「かさね」てみよう。異質で多様な色や形の濃淡や配置、詩的ことばのいきいきしたリズムや反復は、人と人の身体を共鳴させ、「共にうたう」「詩的生成」を生み出す。
目次
1 かさね、はなれ、うつし、むすび―イメージとことばの詩的生成(「かさねモデル」―かさねの色目と両行;共感の「うつしモデル」―はなれ、うつし、むすび;イメージ生成の「むすびモデル」)
2 うつしの反復、ならぶ身体、かさねの語り(ズレのある類似とうつしの反復―タルコフスキーの映画『鏡』;かさねとメタファー―『ドライブ・マイ・カー』映画、小説、戯曲;ならぶ身体・かさねの語り―映画『東京物語』の共存的ナラティヴ;語りの反復における自己と他者の声)
3 多様な人生と多重の場所のかさね(「半具象モデル」と人生モデルとしての映画―セザンヌと小津安二郎;心の揺らぎと共振する方法論を求めて―人生の心理過程モデルとしての映画;映画『野いちご』と人生もの語り(ライフストーリー)
映画『羅生門』にみる証言の場の多重性)
4 かさね、むすびの三項関係と共同生成―ビジュアル・ナラティヴのワークとケア(らくがきの共同生成―半具象のモデル;「かわいい」と感じるのはなぜか?―ビジュアル・ナラティヴによる異種むすび法;糖尿病患者のビジュアル・ナラティヴ―インタビューの語りと三項関係のかさね;ビジュアル・ナラティヴの共同生成ワーク―教育と臨床支援;喪失と再生のビジュアル・ナラティヴ―日系人のもの語り)
5 ビジュアルと詩の共同生成―往復書簡と往復メール(往復書簡―「人生なかば―ふたつながら生きる」;往復メール―「世代をかさねる」;かさねと共同生成プロセス―往復書簡と往復メール)
著者等紹介
やまだようこ[ヤマダヨウコ]
1948年、岐阜市で生まれ、山と川のある風景を見て育つ。名古屋大学大学院博士前期課程修了、教育学博士。京都大学名誉教授、立命館大学OIC総合研究機構上席研究員。日本質的心理学会元理事長。専門は、生涯発達心理学、ナラティヴ(もの語り)心理学、文化心理学。俳人でもあり、俳句評論も執筆(俳号 ふゆめ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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