戦艦大和の歴史社会学―軍事技術と日本の自画像

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戦艦大和の歴史社会学―軍事技術と日本の自画像

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788518704
  • NDC分類 556.91
  • Cコード C3036

出版社内容情報

敗戦の象徴である戦艦大和は、なぜ戦後日本の「民族の誇り」たりえたのか。戦艦が日本人のアイデンティティに結びつく理路と、戦後平和主義の下でさえ戦艦を称揚した人々の意識を解明する。戦艦と日本をめぐるテクノ・ナショナリズムの歴史社会学。



*民生技術をおもな対象としてきた日本のテクノ・ナショナリズム研究において、軍事技術という角度から、戦後日本のもう一つの姿を描く。



*人々が軍事技術開発を肯定するようになる論理を分析した本書は、今後の安全保障・軍備の問題を議論するうえで重要な知見を提供する。

内容説明

戦艦という軍事技術の産物に日本人が投影したものとは―自国の伝統や神話に根差さない科学技術が、ナショナル・アイデンティティの構築に寄与するのはなぜか。敗戦の象徴である戦艦大和が、戦後日本の礎として言祝がれたのはなぜか。戦艦がいかにして日本のナショナルな象徴として受容されたのかを問う、テクノ・ナショナリズムの歴史社会学。

目次

序章 旧軍の記憶と科学技術立国ニッポンの自画像
第1章 「ナショナルなもの」として戦艦
第2章 戦争のコメモレーションとしての戦艦―戦艦三笠保存運動のメディア史
第3章 敗戦国日本はいかに戦艦大和を発見したか
第4章 旧軍技術から平和技術へ―高度経済成長期における「大和=科学技術立国の礎」論の展開
第5章 「大和=科学技術立国の礎」論の退潮―高度経済成長の終焉と軍事技術への眼差しの変化
第6章 「第二の敗戦」と戦艦大和―低成長期における「大和=科学技術立国の礎」論
第7章 地方における「大和=科学技術立国の礎」論の展開―テクノ・ナショナリズム構築におけるローカル/ナショナルの力学
終章 平和日本の礎としての軍事技術―継承と断絶の二重の論理

著者等紹介

塚原真梨佳[ツカハラマリカ]
1992年沖縄県生まれ。立命館大学大学院社会学研究科応用社会学専攻博士課程修了。博士(社会学)。現在、立命館大学アジア・日本研究所専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onepei

1
テクノ・ナショナリズム、なるほど2025/04/20

Go Extreme

1
戦艦大和を軸に 近代日本の軍事技術 ナショナリズム 自画像の変遷 戦艦の象徴化:技術後発国日本における国産戦艦=「ナショナルなもの」 文明の象徴 民族の誇りへ 記憶の構築:戦艦三笠保存運動を通じ 戦争記憶継承 国民精神の象徴へ 戦後の大和再評価:敗戦後の否定的評価から一転 卓越した建造技術に着目 「戦争抜き」で評価 「科学技術立国の礎」として経済復興の象徴に 技術の連続性言説:戦前軍事技術 大和建造技術が戦後平和技術・造船業等に貢献 結論:日本のテクノ・ナショナリズム展開 軍事技術と国民感情の結びつき2025/04/18

拡がる読書会@大阪

0
軍事技術を通じて、日本人の国家像や国民意識がどのように形成され、戦後にどのように受容されていったかを追究したユニークかつ重要な歴史社会学の研究です。特に戦艦大和がいかに敗戦の象徴でありながら「民族の誇り」や「科学技術立国の礎」として再構成されたのかを分析しています。 https://note.com/sharebookworld/n/nf0f0e9ac505d2025/08/16

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