出版社内容情報
場所を問うことは、社会を、世界を、人間を問うことである。人と人あらざるものが出会い、いかなる相生と相克の末に場所は生成するのか。人文地理学の最新の議論も踏まえ、身体から国際社会まで様々なスケールの場所を題材に我々という地層を解析する。
*人文地理学において注目されてきた「場所」について、ポストヒューマニズム的な見地から論じる初の試み。
内容説明
人と人あらざるものが織りなす場所。ある空間はいかにして「場所」になるのか。そこに、人と人あらざるものの相生と相克はいかに関与しているのか。人文地理学で注目されてきた「場所」を、ポストヒューマニズムの見地から論じる初の試み。場所を問うことを通じて、社会=世界=人間という地層を解析する。
目次
第1部 場所を読み解く作法(場所への思想的系譜;場所を概念化する;場所の境界/秩序化(b)orderingの作用
場所の意味と感覚)
第2部 痕跡から場所の社会的構成を読み解く(場所と諸権力―言語から考える;支配と逸脱の場所―若者と街路をめぐる場所の政治;同質化する力―資本主義と場所;同質化/差異化の場所―人権とエスニシティ)
第3部 場所を関係的に読み解く(場所をひらく;場所と自然;場所と身体―性から考える;動くこと/動かないことと場所;家という場所)
著者等紹介
森正人[モリマサト]
三重大学人文学部教授。香川県出身、2003年に関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(地理学)。専門は文化地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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