陸軍将校たちの戦後史―「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容

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陸軍将校たちの戦後史―「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788518391
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C3036

出版社内容情報

戦後、親睦互助を目的として戦友会を結成した旧陸軍のエリートたちは、戦争を指揮したことに自責の念を抱いていた。その彼らがなぜ「歴史修正主義」に接近し、政治団体として会を先鋭化させていったのか。陸軍将校たちの戦後史と戦争観の変容に迫る。



*これまでの軍隊経験者の戦後史研究はおもに、末端の兵士や下士官(準エリート)を扱ってきた。本書は、旧陸軍の上級者であった者たちに焦点を絞り、彼らの戦後史と戦争認識を明らかにしている。



*戦友会を対象とした従来の研究群においても、戦友会の非政治性や、戦後世代へ会を継承することの困難さが指摘されてきた。一九九〇年代に会の政治化を遂げ、元自衛隊幹部へ門戸を開いた本書の事例は、戦友会研究の蓄積にも一石を投じるものである。

内容説明

戦争体験者の「証言」と「記録」は、いかなる文脈から生み出されるのか。旧陸軍のエリートとして戦争の中枢にあった陸軍将校たち。彼らは戦後、政治活動からは距離を取り、親睦互助を目的とした偕行社を設立した。戦争を指導する立場にあった自身の責任とも向き合い、痛烈な自己批判も行っていた。しかし、ある時期を境に、彼らは「歴史修正主義」に接近し、会も政治団体としての性格を強めていく。その背景には何があったのか。陸軍将校たちの戦後史と、その戦争観の変容に迫る。

目次

序章 陸軍将校の戦後史を紐解く意義
第1章 偕行社の再結成
第2章 会の大規模化と靖国神社国家護持運動
第3章 「歴史修正主義」への接近と戦後派世代の参加
第4章 同窓会から政治団体へ
終章 「陸軍将校の反省」の可能性と限界

著者等紹介

角田燎[ツノダリョウ]
1993年、東京都東久留米市出身。立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。立命館大学立命館アジア・日本研究所専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

122
天皇直属のエリートから敗戦の責任者として蔑まされる存在へ。8月15日で立場が暗転した旧陸士出身の元将校らも、戦後日本で必死に生きねばならなかった。何とか同窓会たる偕行社を復活させたが運営に苦労し、戦争を指導した年長者と前線で戦った若年層とで意見が食い違うなど内部対立も激しかった。それでも当初は過去の反省の声が強かったが、やがて会の中心となった若年層は歴史修正主義へ傾倒するようになる。どれほど先人を批判してきた若者も、老いれば自らのプライドを再確認したくなる。人の弱さ愚かさは、こんなところにも露呈するのだ。2024/08/13

ステビア

19
93年生まれの若い著者。同窓会から政治団体へ。2025/04/02

onepei

2
期ごとの軋轢や陸自OBとの合流などとても興味深く読んだ2024/06/14

ささらもさら

1
同窓会的だった戦友会が政治性を帯び、「歴史修正主義」へと傾倒していく流れ/力学を丁寧に追っていて面白かった。本書で取り上げられるのは、34期〜60期までの陸自士官学校生で、古い期(30期前半くらいまで)では将官級の出世が望めたり、40期代後半でも佐官級、しかしそれ以降だと最前線で指揮官として配置されたり、最後の頃は一切戦闘経験が無い世代もいたり……そうした世代間ギャップが複雑な力学として作用していた。それが「陸軍の反省=敗戦への反省」(若い世代から古い世代への批判)となった。2025/02/24

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