出版社内容情報
生命と記号は一見相反するようだが、二重らせんの発見以来、生命は情報、記号現象と考えることができる。機械生命論、分解と発酵の記号論、オートファジー論、メッセンジャーとしてのウイルスなど、記号学会ならではの視点から生命観に転換を迫る。
内容説明
新型コロナウイルス禍を経て、生命観を根底から問いなおす。日本記号学会四〇周年記念号。生命と記号は一見相反するようだが、二重らせんの発見以来、生命は情報・記号現象として考えられるようになった。機械生命論、分解と発酵の記号論、オートファジー、マルチスピーシーズ、テクノロジーとアートなど、記号学会ならではの視点から従来の生命観に転換を迫る。吉森保、藤原辰史、ドミニク・チェン、奥野克巳ら、いま注目の各氏を迎えた過去二大会の記録。
目次
第1部 記号・機械・発酵(第四〇回大会)(生命と記号論;機械生命論;分解と発酵の記号論・セッション報告)
第2部 自然と文化のあいだ(第四一回大会)(オートファジーと死なない生命―細胞のリサイクル・システムから考える;変異するテクノロジーとアート―エキソニモを迎えて;マルチスピーシーズと哲学的記号論;生命と「形式」―生命論から非人間主義のかなたへ)
第3部 記号論の諸相(データ表象のポリティクス―統計グラフはどのようにデータ資本主義の言説を構成するのか)
第4部 日本記号学会四〇周年記念資料(日本記号学会第二一回~四二回大会資料;日本記号学会学会誌一覧)